シェーンブルン宮殿のフジ(2022年)

今週末は寒くはありませんでしたが、雲が多く局地的に雨が降り、どんよりした天気が続いています。

明日から気温が高くなり、青空も広がり初夏のウィーンの陽気になりそうです。

 

そうです・・・先週木曜日にシェーンブルン宮殿 Part2のライブオンラインツアーをお届けした時は気持ちのいい青空が広がっていたのですが、その時雨雲が奥の方に確認できたんですね。

まさしく、その日の午後遅くから天気が崩れたというわけです。

さて、今日はこの時期恒例のシェーンブルン宮殿に見られる花のひとつです。

 

こちらはシェーンブルン宮殿のフジのアーチで、宮殿を正面に見て、右側から回り込んで奥の庭園に行く時に見られます。

 

フジはドイツ語でBlauregen (ブラウレーゲン)とか、Glyzinie(グリツィーニエ)、

学名ではWisteria sinensisもしくは

Wisteria floribundaで、マメ科のフジ属、つる性の落葉樹です。

原産は東アジア(中国)ですが、 Wisteria floribundaは日本固有のものだそうです。

毎年ここは多くの人が立ち止まって写真を撮っています。

 

 

開花時期は4月終わり~5月で、ぶどうのようにぶら下がっていて、紫や明るい紫、ちょっと青っぽい紫色です。

長さは20cm~80cmぐらいで、高さは10mを超えるものもあります。

 

フジ属はとても強く、木のようになっていき、例えばフジ棚に大変強く絡みつきます。

また1年に2回咲き、最初はこの時期、2回目は7~8月ですが、咲く数は非常に少ないです。

 

観賞用としてこちらではとても人気があり、垣根や壁、このシェーンブルン宮殿のようにアーチ状などにしているのをよく見かけます。

 

おもしろいことに右巻きで伸びるものと左巻きで伸びるものとがあります。

Wisteria sinensisは左巻き、Wisteria floribundaは右巻きです。

右巻きのWisteris floribunda は Japanische Blauregenと呼ばれています。

 

 

 

 

写真は2022年5月4日、11:50頃に撮影したものです。

 

 

 

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