復活祭が過ぎて緑がより多くなってきたウィーンの街です。
しかしここ何日も不安定な天気が続いています。
復活祭前の週の方がずっと春らしかったですね。
冬は寒くなかったにもかかわらず春になっても風が強い日が多く、肌寒く感じる日が多いですから花も例年より全体的に少し遅めに咲いている気がします。
桜も先週ぐらいから満開になり、ウィーンの街の色々な所に様々な桜が見られます。
桜と言えば日本を思い浮かべますが、先日掲載した世田谷公園の春もよかったですね。
今日はウィーンにある"桜の森"をお届けします。
桜の森・・・Kirschenhainはウィーン21区の一角に位置するドナウインゼルにあります。
上の写真は新ドナウの橋の上からのもので左岸の緑地帯に多くの桜が植えられていますが、ここがKirschenhainです。
私が立っているこの橋の名前はJedleseer橋で、ウィーンの一番北側にある橋です。
奥にはウィーンの森の北側であるカーレンベルクとレオポルズベルクが見えています。
この場所はサイクリングコースもあることから地元ではかなり知られていますが、ウィーン中心部からは非常に行きづらい所にあるのが欠点です。
歩行者と自転車しか通らない橋なので、荘厳な建造物が建ち並ぶ中心部とはまったく雰囲気が異なり、とても静かな自然を感じる場所で個人的にも大好きです。
200mちょっとある橋を渡ってドナウインゼルに入り、右側に向かってさらに歩いて行きます。
Kirshcenhainまでのサイクリングロードの両脇にも、桜が多く植えられていてどれも満開です。
日本のような立派な大きさになるにはまだまだ時間がかかるようです。
この場所は普段から風がかなり強く吹くので、桜の生育も右側に向かって伸びていることがわかります。
一昨日の月曜日にここからライブオンラインツアーをやりましたが、天気が良かった割には月曜日だったこともあり、かなり閑散としていました。
桜の森・・・Kirschenhainはウィーン市森林局と芸術家グループto the woodsによって2002年に造られました。
日本から1996年に寄贈された1000本の桜の最後の150本が植えられています。
ここではコロナ禍は中止になりましたが、毎年4月のこの時期に天気が良ければKirschenhainfest・・・桜の森まつりが開かれます。
最初の桜の森まつりは2002年4月30日でした。
(参考までに2019年の桜の森まつりです)
それだけ時が経ってもここの桜はそこまで大きくはなっていませんが、毎年綺麗な花を咲かせ、多くの人を魅了させています。
桜は野生や栽培品種を合わせて世界には400種類以上あると言われ、ここに植えられている桜の種類はカンザン(セキヤマとも呼ばれる)です。
カンザンはサトザクラ(里桜)です。
サトザクラは広義にはバラ科、サクラ属の栽培品種を指し、狭義ではオオシマザクラを基にした栽培品種のことを指します。
この場所はウィーンで日本を感じられる場所のひとつです。
写真は全て2022年4月25日 12:30~12:45に撮影したものです。