ここ数日どうも天気が不安定なウィーンです。
街中はライラックも咲き始めて、新緑が多くなり春のウィーンが感じられるいい時期なのですが、気温は15℃前後で雨や曇りで天気がパッとしません。
それでも4月16日からコロナ規制がさらに緩和されて、ウィーンでもカフェやレストランに入るための2G証明の提示もなくなり、1日の感染者数も少なくなっています。
ただ、4月1日よりPCR検査と抗原検査がひと月それぞれ5回まで、計10回が無料と制限されたので、検査数が圧倒的に少なくなっていることや暖かくなってきていることが考えられます。
さて、今日は以前から話題にしたかったオーストリアの面白い特別切手を紹介します。
オーストリアでは2020年3月16日からコロナ危機が始まったことになっています。
最初の年はウィルスも未知であったため、マスク着用やロックダウンといった今までなかった生活習慣を強いられることになりました。
そんなコロナ禍の中でオーストリア郵便局はコロナ禍に関係する特別(記念?)切手を3つ発行しているんですね。
最初にこれを見た時はユニークな発想だと思ったと同時に、どうしたらこういう発想になるんだろうと感心しながらも複雑な気持ちになりました。
コロナ禍特別切手第1弾は2020年10月23日に登場したトイレットペーパーから作られた切手です。
そうです、切手自体がトイレットペーパーから出来ています。
第2弾は2021年9月15日発行のマスク切手
https://www.post.at/p/z/sondermarke-september-mini-ffp2-maske
そして第3弾は2022年3月15日発行の絆創膏です。
こちらが今年発行された絆創膏切手です。
これはもちろん切手として実際に使えますし、絆創膏としても使えます。
TUT GAR NICHT WEH! (痛くないよ!)・・・ワクチン接種は痛くないんだよといういことで、ワクチン接種を推奨しているかのようですね。
左上の数字275は、この切手は2.75ユーロの価値があるということです。
販売価格は2.75ユーロ、大きさは60mm x 30mmです。
上は前述した今年の絆創膏切手ですが、下のはがきサイズはトイレットペーパーから作られた第1弾の切手です。
これは275+275と書かれている右側部分が切手として切り取れるようになっていて、切手自体は2.75ユーロの価値なのですが、実際はその倍の5.50ユーロで売られています。
2.75ユーロは慈善事業に寄付される形になります。
切手部分の大きさは40mm x 50mm です。
これはロックダウンが始まる前の感染者数が増加している時であり、他人との距離を保ちましょうということで、DISTANZがテーマになっています。
特別(記念?)切手ですから、実際に利用する人がどのくらいいるかは見当つきませんが、ウィーンに来られたらこのようなものもお土産として面白いのではないでしょうか。