ウィーン 世田谷公園の春(2022年)

ウィーンは"森の都"とよく形容され、ヨーロッパの街では、街の面積に対して緑の比率が最も高い街です。

中心にリンク道路沿いにも多く公園があり、並木も素敵です。

これから緑がどんどん豊かになっていきます。

外側にもシェーンブルン宮殿の庭園やプラター公園など大きな緑がありますが、ウィーンの街を外側から囲むもっと大きな緑がウィーンの森です。

ウィーン市のMA42では、ウィーン全体でほぼ1.000ヵ所の公園を始め、ちょっとした花が植えられている花壇や街路樹などが植えられている領域などを管理しています。

中でも寅さん公園は日本に関係ある面白い公園です。

日本に関係があると言えばウィーンでは世田谷公園をすぐに思い浮かべます。

2019年はオーストリアと日本の国交150周年記念だったので、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートでは世田谷公園が映像で登場しています。

前回と前々回のライブオンラインツアーのテーマはウィーンの春でしたが、前回はこの春の時期の世田谷公園をお届けし、多くの方から御好評を頂きました。

 

 

SETAGAYA PARK・・・世田谷公園・・・そうです、東京の世田谷区の世田谷です。

ウィーンのこの場所が"世田谷"という名前ではありません。

ウィーンは23区で成り立っていますが、ウィーン19区(Döbling)は1984年より東京の世田谷区と姉妹都市関係を結んでいます。

オーストリアの街やウィーンの区と日本の街は多くの姉妹都市になっています。

前述した寅さん公園があるウィーン21区と東京の葛飾区も姉妹都市です。

こちらは世田谷公園の入口で、人生の一歩一歩を意味する階段と不老門と彫られた石碑が立っています。

 

不老門から中に入ると上に見られるようにドイツ語で書かれた案内板が立っています。

公園と言ってもここはちゃんとした日本庭園です。

私は19区のこの近くに13年ぐらい住んでいたので、個人的にここはよく訪れましたね。

 

とてもウィーンにいるとは思えません。

いや、本当に一時でも日本に居るみたいな感覚になりますね。

ここには灯篭や石塔、茶室、滝、あずまやまでも作られています。

ウィーンにもシェーンブルン宮殿の日本庭園知られていないミニ日本庭園などかつて話題にしていますが、例えばシェーンブルン宮殿の日本庭園は外から見るだけで中には入れませんが、この世田谷公園はしっかり散策でき、のんびり腰を下ろしてくつろぐこともできます、

記憶ではかなり荒れていたこともありますが、ここ10年ちょっと前から定期的に手入れされているようです。

 

 

 

 

この日は2022年4月4日14:00頃です。

桜や枝垂れ桜、ベニバスモモモクレンレンギョウなどのこの時期を代表するウィーンに見られる花が多く咲いていて、年間を通してこの公園が一番綺麗な時です。

多くの人がカメラを持って歩いていましたね。

 

 

この日本庭園は1992年5月に完成していて、広さは4.000m²あります。

入口から入ると茶室がすぐ目の前に見られます。

この庭園は高低差がある細長い形になっていて、上の方に向かって歩き、また下に一周して降りて来られるようになっていて、とても風情があります。

 

ここは路面電車37番、Barawitzkagasseで下車してすぐです。

この界隈に来た方はちょっと寄り道して、ウィーンにある日本を感じてみて下さい。

 

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