ロシアがウクライナに侵攻してほぼひと月が経過し、すでに340万人が避難民としてウクライナを脱出していて、ウクライナ国内では650万前後の避難民がいるとされています。
ウクライナの人口を考えると約1/4が避難を強いられています。
その内の9割は女性と子供です。
ウクライナでは18~60歳の男性は国外には出られないからです。
ウクライナの隣国ポーランドだけでも200万人以上、ルーマニア、ハンガリーではもちろんのこと、オーストリアにも多くの避難民が到着していて、医療、食事、精神面などのケアーを受けています。
ウィーンの観光で有名なホテルアナナスも避難民のために利用されています。
このウクライナとロシアの問題は今に始まったわけではなく、17世紀後半ぐらいから、第1次、第2次世界大戦、さらに2014年のクリミア併合・・・そして現在と非常に複雑な関係になっていて、今回のロシア軍事侵攻に至っています。
戦争や武力衝突などはどちらも自分達が正しいと思ってやっているでしょうから、どちらも頑固で後に引くことがなければ長引くことになり、その結果、多くの人が犠牲となり、多くの分野に影響を及ぼします。
とにかく早く終わって欲しいですし、一番の犠牲者は罪もない一般国民です。
ウィーンの街でも戦争に反対し、ウクライナに同調するウクライナ国旗の色がロシア兵士記念碑の後ろにも登場したことを3月10日のライブオンラインツアーVol.83で御案内しましたが、シュテファン大聖堂にもウクライナ国旗が見られます。
ウィーンの中心に聳えるシュテファン大聖堂はウィーンの街のシンボル的存在のひとつです。
多くの人が行き交うこの大聖堂の南塔の部分にウクライナ国旗の色を掲げて"STOP WAR"と書かれています。
オーストリアにはすでに120.000人のウクライナからの避難民が来ていて、3月7日の月曜日から3月31日までの予定でウィーンのオーストリアセンターではインフォセンターが置かれ、ウィーン滞在にあたっての様々なインフォが提供されていると同時に、避難民としての登録ができるようになっています。
ホテルアナナスと前述しましたが、インターコンチネンタル、マリオット、ヒルトンなどのデラックスホテルを始め全部で422のホテルが合計34.250部屋をウクライナからの避難民に提供しています。
同時に難民としてオーストリアに長期滞在するための登録を申請する人も多く、先々週の時点でもすでに4.500人が難民登録をしているようです。
オーストリアに来た全避難民の75%はオーストリアを抜けて他の国へ行く予定であり、25%はオーストリアに留まる意思を示しているそうです。
つまり約30.000人がオーストリアに残ることになるわけですね。
私も毎日ウクライナ情勢を追ってそれなりに深くこの情勢を調べています。
これはロシアがウクライナを理由もなく軍事侵攻したわけではありません。
世間ではロシアが悪者になり、ウクライナのゼレンスキー大統領が英雄的に報道されていますが、必ず両サイドから検証する必要があります。
メディアの報道だけを一方的に信用しないで下さい。
誤解のないように言いますが、私はロシアが正しいとか、ウクライナが正しいとか一切言うつもりはありません。
あくまでも真実は何かということです。
一般国民が一番気の毒です。
とにかくこれ以上の犠牲がでないために、早く終わらせて欲しいと思います。