今年の冬もそんなに寒くないですね。
今日の予想最高気温は15℃、この時期にして結構暖かいですが、風がとにかく強いウィーンです。
今年の冬は日中の気温がマイナスになることはまだなかったと思います。
(朝方マイナスになることはあります)
数十年前の統計とか見るとウィーンはマイナス20℃とかありましたが、やはり地球温暖化の影響でしょうね。
気温は下がらなくても、風が強く吹く日が多くなってますね。
天気がいい日は散歩に出てる人を多く見かけます。
最近寅さん公園をライブオンラインツアーで登場させた時に、天気が良かったのでついでに散歩も楽しみました。
WasserparkはAlte Donauの一番上流側の一角です。
Wasserは水、なので水の公園ということですね。
1870~1875年にドナウ河の河川工事を行い、本流とAlte Donau(旧ドナウ)が分けられましたが、このAlte Donauの上流は月日が経つとともにゴミなどが多く溜まり始め、荒れてきていました。
そこでウィーン市はこの部分を公園にしようということで、この場所にWasserparkが1929年に完成しました。143.000m² (14.3 ha) の広さで、その内の1/3が水面部分です。
池のようなAlte Donauの周りを散策することができ、緑の芝生が植えられ、子供達が色々な遊びをしていたり、ピクニック的に横になってくつろいでいる人も多くいます。
上の写真はWasseparkの一角ですが、右にちょっと見えているのは小さな島なんですね。
ここにはサギが生息していて、カメラを持って来る方が後を絶ちません。
奥に見えている橋はNordbahnbrückeで、地下鉄6号線と国鉄が通っています。
あの橋から向こうがAlte Donauですが、厳密にWassaerparkもAlte Donauの領域に作られたと言っていいでしょう。
こちらはWasserparkとAlte Donauの境です。
上がWasserparktで、そこからの水がこの水路を通って、Alte Donauに注がれていますが、流れはのんびりしています。
WasserparkといわゆるAlte Donauの繋がりはここしかありません。
こちらはAlte Donau(アルテ・ドナウ)で、旧ドナウと私はよく日本語で呼んでいますが、昔のドナウ、古いドナウ・・・なんて意味でしょうか。
中心から見た場合は一番外側にある部分で、大きくカーブしています。
Alte DonauはObere Alte DonauとUntere Alte Donauとさらに細かく地元では呼ばれています。
Obere Alte DonauはFloridsdorfer橋~Kagraner橋まで、Untere Alte DonauはKagranaer橋~Donaustadt橋までです。
写真はObere Alte Donauの始まりです。
Alte Donauは標高157m、1.56km²、長さ5.2km、幅300m、最深6.8mで、本流や新ドナウとの繋がりは全くありません。
つまりどちらからも水が流れ込んでいるわけではありませんので、地下水が大部分で後は雨水が水源となります。
ちょっと美しき青きドナウの色に見えませんか?
このWasseparkとAlte Donauは散歩するにはお勧めの場所です。
そのついでに寅さん公園を見に行って下さい。