ここ数日オーストリアでは1日の感染者数がさらに増加しています。
1月25日は38.000人弱、26日は32.424人、昨日は43.000人を超えています。
自分の身の回りでも、家族の誰かが感染したとか、通っている学校のクラスで陽性者が出たとか頻繁に聞くようになりました。
来週の月曜日からオーストリアはワクチン未接種者のロックダウンを終了するという発表がありましたが、店舗や博物館などに入るためには2G証明が必要なのはそのままなので、未接種者にとっては実質あまり変わらない状況です。
今後はどういう動きになって行くんでしょうか。
さて、今日は久しぶりに知られざる美しい中庭風景です。
前回の知られざる美しい中庭風景94ではMQと郊外のホイリゲを掲載しました。
こちらはウィーンらしくない装飾もなくシンプルな団地のような建物が見えています。
この雰囲気は中心部ではない住宅街のような感じがしますが、ウィーン旧市街の一角Seitenstettengasse5番地です。
ここは地元で有名なウィーンのバミューダトライアングルと呼ばれている所で、すぐそばにはルプレヒト教会が立っている歴史的にも重要な場所です。
この5番地には中世から存在したHaus Stadt464とHaus Stadt465があった場所に、おそらくJosef Kornhäuselのプランによって新しく1827年にSeitenettetner Hofという大きな建物が建てられました。
周りの建物も改築されて、一体感がある中庭空間が生まれました。
Seitensttengasseの方が知られているのですが、この番地の扉は閉まっていることが多く、私はドナウ運河側にある今はクローズしているレストランから入って、レストランの入口ではなく、そのまま奥に抜けて行ってこの空間を通り、Seitenstettengasse5番地から出て来ました。
住居にもなっていますので普通の人が住んでいる場所でもあります。
こういう抜け道的中庭空間は面白いですね。
こちらはベルヴェデーレ宮殿の庭園です。
中庭というには大きすぎますが、外からは見られないこと、またこのように全体像を見渡せるのは宮殿の上階に来ないと見られないので、取り上げてみました。
"知られざる"ではなきうて、皆が知っていますね(笑)
シェーンブルン宮殿と同様に多く訪れるベルヴェデーレ宮殿は重要なバロック建築で、"バロック様式"をテーマにすればシェーンブルン宮殿よりも高く評価されています。
完成はシェーンブルン宮殿より約25年遅い、1723年に完成しています。
宮殿自体も美しいバロック建築ですが、ここからのウィーン中心部に向かっての眺めが素晴らしいです。