クリスマスツリーを飾る習慣

今日12月26日も第2クリスマスの日ということでお休みです。

 

今日は特に"Stephanitag"(シュテファー二ターク)とも呼ばれ、ウィーンのシュテファン大聖堂でお馴染みの聖人シュテファヌスの日です。

 

 

今日のウィーンは日中の気温もマイナスという寒い日です。

でもクリスイヴの24日はプラス13℃ぐらいになり、例年通り暖かめのクリスマスでした。

その前は寒くて、昨日25日の昼過ぎぐらいからは気温が下がり、夕方には少し雪も降りマイナスになりました。

これはどういう気候現象なのでしょうか。

毎年クリスマスだけは暖かくなる・・・運命のいたずらなのか偶然なのかわかりません。

 

さて、今日はクリスマスツリー🎄を飾る習慣についてお話ししましょう。

クリスマスツリーのもみの木はこちらでは"Christbaum" (クリストバウム)と呼ばれていて、本物のもみの木にちゃんと装飾をして飾る習慣があります。

そもそも、"本物のもみの木"という表現がこちらの人からすると滑稽だと思います。

おもちゃのツリーを飾る習慣はないからです。

 

まずクリスマスの起原を参照して下さい。

ここで書いている通り、以下3つの大きなお祭りがクリスマスのベースとなっています。

 

その多神教の中での太陽神ミュトラスを信仰するミトラ教はとても重要で、太陽神の誕生を祝う冬至祭が12月25日であったこと。

 

農耕の神サトゥルヌスを崇め、豊穣を祈願するお祭りのサトゥルナーリア祭、これは紀元前217年頃からあったとされています。

 

北欧のユールの祭りからも影響を受けています。

北欧においてもケルト、ゲルマンが信仰していた神々やその風習が取り入れられ、 収穫の感謝と太陽の復活を祝う冬至のお祭りがありました。

 

 

さて、クリスマスツリーの原型は、上述した③の北欧に住んでいた古代ゲルマン民族の「ユール」という冬至の祭りで使われていたのがもみの木です。

冬でも葉を枯らさずにいる・・・これが生命の象徴とされていました。

 

こうした「祭りごとを行う時に、もみの木を飾る」という行為は今のドイツにも伝わり、キリスト教の普及と共にキリスト教でもその習慣を引き継いで行きました。

 

1419年にドイツのフライブルクで、パン職人の信心会が精霊救貧院にツリーを飾ったことが最初の、クリスマスツリーをクリスマスに飾った記録とされています。

常緑樹を飾ったのはなぜでしょうか?

 

日が短い冬の暗い闇と戦い、闇を追い払うために人々はその時日が短い太陽を元気づけるために火を燃やし、大地のなかの生命が生き続けていることを示すために、冬でも葉を枯らさずにいる、生命のシンボルでもある常緑樹を飾ったということです。

 

そのような歴史的背景から現在に見られるクリスマスツリーを飾る習慣があるわけですね。

 

 

 

 

 

 

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