Spittelberg(シュピッテルベルク)のクリスマス市(2021年)

今年はコロナ禍2回目のクリスマスシーズンを迎えました。

去年2020年は11月始めからロックダウンが始まったため、クリスマス市は全面的にクローズとなり、ロックダウンがクリスマス前に一時的に解除されたとはいえ、クリスマスの空気をあまり感じることができませんでした。

しかし今年は11月22日にロックダウンに突入したので、それまではクリスマス市を短期間でしたが楽しむことができました。

 

今日は今年最初のクリスマス市としてSpittelberg(シュピッテルベルク)のクリスマス市をお届けします。

 


 

Spttelberg(シュピッテルベルク)のクリスマス市は私のライブツアーVol.57でもお届けしましたね。

Spittelbergは1850年までVorstadtのひとつであり、現在ではウィーン7区(Neubau)にあります。

Vorstadt(フォアシュタット)とは、当時帝国の都であったウィーン中心部に城壁があった頃、その外側にGlacisがあり、その外側に広がっていた、2つめの城壁の手前までの集落の総称です。

現在ではMQの奥にある、BurggasseとSiebensterngasseに挟まれた地域です。

 

1525年にBürgerspitalから得た場所で、もともとSpitalberg(シュピタールベルク)とも呼ばれていました。

17世紀後半のトルコ軍のウィーン包囲があった時や、1809年ナポレオン軍がこの地域から中心に向けて攻撃をした場所でもあり、小高い所にあります。

バロック時代に、現在見られるように建物が密集して建てられました。

 

 


 

ここには絵になる石畳の小路が数本あって、バロック様式の建物が多く建ち並ぶ非常に美しい閑静な所です。

中庭を経由する抜け道なども数本あり、センスのいいブティック、画廊、手作りの工芸品店やレストラン的飲み屋さんなどもいくつかあります。

クリスマス市がない時にここを歩いてみて下さい。

とても閑静なウィーンらしい雰囲気ですよ。

 


 

今年はまだコロナ禍ということで、多くのクリスマス市がコロナ規制を設けてオープンしました。

ここSpittelbergはこのエリアに入るだけでも "2G"規則が適用されます。

左上の写真は何かを売っている屋台のようですが、ここはチェックポイントです。

ここで2Gを証明し、手首に巻くバンドをもらい、これをつけてエリアに入るわけですね。

屋台で買い物する時にはこのバンドを見せるわけです。

 

例えばシュテファン大聖堂のクリスマス市の場合は、ここと違って密集しないので、入るのは規制なし、しかしプンシュスタンドなどのフード系の屋台は囲いがあり、2G規則を証明してそのエリアに入れるようになっていました。

フード系以外の屋台では規制無しで買い物できます。

 

全体的に屋台の数は通常より少なめ、訪れている人もそんなに多くはありませんでした。

でもクリスマス市があってこそ、クリスマスシーズンのウィーンです。

 


 

Spittelbergのクリスマス市はGutenberggasse,Spittelberggasse,Schlankgasseの石畳の細い小路に多くの屋台が並んでいます。

昔ならではのクリスマス市の雰囲気が残るこのSpittelbergのクリスマス市は地元ではとても人気があります。

私もここは大好きで、毎年クリスマスシーズンだけでも数回は訪れていますが、今回のロックダウンが終わった後クリスマスまでの10日間ほど再開されるといいのですが・・・。

 

 

 

 

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