ハロウィン習慣(2021年)

今日から冬時間に戻りました。

日本との時差は8時間となるわけですね。

 

さて、オーストリアはキリスト教ローマカトリックが全体の80%以上と圧倒的にカトリックの国です。

これはハプスブルグ家がカトリックをずっと守って来たことも影響していると思われます。

明日の11月1日はそのカトリックの重要なAllerheiligen(アラーハイリゲン)という祝日で、日本で言うとお盆にあたります。

その前日の今日はハロウィンですが、ここ数年でハロウィン習慣がオーストリアにもかなり広がってきています。

 

 

オーストリアでは少なくとも1/4がハロウィン習慣を祝うようです。

オーストリアの全人口が893万ですから、200万人以上の人ということになりますね。

特に若い世代に支持されているようで、アメリカから来たハロウィン習慣・・・でも元はケルト文化から・・・つまりヨーロッパなので、それが精神的にも受け入れられているようです。

15歳~29歳の多くはハロウィンを祝うということです。

自分がハロウィン習慣に仮装したりせず、特に何もしなくても2/3は子供達が仮装して家にやって来るとお菓子を渡しているようです。

子供達が来ても彼らを追い返す人達は7%ということです。

 

 

ウィーンはどうでしょう?

15歳~29歳の75%はハロウィンを祝う15歳~29歳の80%はハロウィンのためにお金を支出したい

1人平均30ユーロの支出

94%は店で購入、26%はオンライン購入

48%はお菓子、19%はカボチャ、17%は奇怪なキャラクター

33%の人がハロウィンカボチャを飾り、30%の人がプライベートのハロウィンパーティーに行き、26%の人がレストランなどでハロウィンパーティーをし、22%の大人、70%以上の子供達がハロウィン仮装をするということです。

 

さて、200万人以上がハロウィン習慣を楽しむわけですので、それに伴っての経済効果もかなり大きいものがあります。

魔女、悪魔、吸血鬼、血が付いた看護婦などの定番なコスチュームをはじめ、多くのコスチュームが売られ、また飴のようなお菓子など・・・WKO(オーストリア連邦産業院)によれば今年はウィーンだけでも13.000.000ユーロもの経済効果があるとされています。

 


 

<ハロウィン習慣はいつから?>

 

 

 

ハロウィンはもともと秋の収穫を祝うと同時に悪霊たちを追い出す古代ケルト人の宗教的な行事が起原とされています。

アイルランド、ケルト習慣で、Allerheiligen(諸聖人の日)の前の晩は「ハロウ・イブ(Hallow Eve)」と呼ばれるキリスト教以前からあった精霊達を祭る夜でした。

これが19世紀に移民によってアメリカに持ち込まれ、ハロウィンとなって現在に至っています。

 


私はウィーンに30年近く住んでいますが、当初はハロウィンはほとんど見られなかったと記憶しています。

しかしここ10年ぐらいから子供達、若者を中心にかなり浸透して来ているんだな・・・と実際に思います。

昨日もウィーン中心部を車で通った時に、謝肉祭などの専門店には多くの若者が行列してましたね。

 

オーストリアは歴史があり、そして伝統が多く守られながら次の世代に受け継がれていますが、アメリカからのハロウィンがこのオーストリアに合うかどうかは疑問で、私は個人的に、オーストリアには全く相応しくないと思っています。

 

 

 

 

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