ウィーンは6月16日に日中の気温が今年に入って初めて30℃を越え、(去年は6月13日が初日でした)それから毎日30℃を越える日が続いていましたが、24日木曜日の午後、久しぶりに雷を伴った雨が降り、金曜日から30℃を下回りました。
しかし月曜日からまた35℃近くになりそうです。
いや~、本当に暑いですが、夏はこれからですね。
さて、今日はこの時期ウィーンの至る所に見られる黄色い花です。
こちらはドイツ語では
Blasenesche(ブラーゼンエッシェ)とかBlasenbaum (ブラーゼンバウム)とも呼ばれ、
学名でKoelreuteria paniculata、
日本語ではモクゲンジです。
ムクロジ科のモクゲンジ属で、落葉高木です。
原産は南東アジアで、おそらく中国かもしれませんが、日本でも日本海側に見られるそうです。
背丈も高く、黄色い花をたくさん咲かせるので、遠くから見てもハッキリわかり、この咲いている花が限られている時期で、かなりの存在感を示しています。
開花時期は6月中旬~7月で、花は1cmぐらいの幅で50cmぐらいの円錐状に黄色い花をたくさんつけます。
高さは15mぐらいまでで遠くからでも十分目立ち、ものによっては枝が横の方に伸びているのもあり、全体で見える形は不揃いであることが多いです。
葉は20~35cmぐらいでしょうか。
花が咲いた後には、袋のような実がたくさん見られます。
モクゲンジは中央ヨーロッパに1750年に原産地から入って来ました。
本来暖かい気候に適しているにも関わらず、こちらヨーロッパの冬にも十分耐えられます。
ムクロジ科は2000種類以上あるようですが、このモクゲンジだけが唯一中央ヨーロッパで観賞用として用いられています。
写真は2枚共市庁舎公園に咲いているもので、2021年6月18日 13:00頃の撮影です。
ウィーンの街中ではこのモクゲンジが観賞用として広場、公園、街路樹など多くの所で見ることができます。
写真は2021年6月21日 9:30頃、市立公園で撮影しました。