今週の水曜日から日中の気温が30℃を越えているウィーンで、今日は35℃超える猛暑日になりそうです。
来週もそうですが30℃以上の日が毎日続くようです。
さて、昨日の6月18日は毎年恒例であるシェーンブルン宮殿庭園で開かれるウィーンフィルのオープンエアコンサート・・・"SOMMERNACHTSKONZERT 2021"でした。
去年はコロナで中止になりましたが、9月18日に延期され、無観客で行われました。
今年はコロナ禍でも規制が緩和されたこともあり、去年同様一般入場者無しで行われ、テレビでも生中継されました。
2019年の時は指揮は2018年のウィーンフィルニューイヤーコンサートを振ったベネズエラのGustavo Dudamel(グスターヴォ・ドゥダメル)、ピアノのソリストとして中国のYuja Wang(ユジャ・ワン)でしたが、去年はWaleri Abissalowitsch Gergijew指揮、ソリストはJonas Kaufmann、今年はイギリスの指揮者ダニエル・ハーディングでした。
無料で聞けることもあり、本来であれば毎年シェーンブルン宮殿の庭園には地元の方が多く訪れ、また、たまたま来ていた観光客も多く訪れます。
昨日は演奏会前にシェーンブルン宮殿を通りかかりましたが、事前に招待された座席に座れる人以外は無観客で行われ、入ることができませんでした。
実際シェーンブルン宮殿の庭園は18:30からは閉められていました。
家で録画をしていたので、帰ってからコンサートを見ました。
https://www.sommernachtskonzert.at/
昨日のプログラムはこんな感じです。
G. Verdi
Ouvertüre zu Les vêpres siciliennes
S. Rachmaninow
Rhapsodie über ein Thema von Paganini, op. 43 (Solist)
L. Bernstein, Symphonic Dances from West Side Story:
Prologue – Somewhere – Scherzo – Mambo
E. Elgar
Salut d’Amour, op. 12
J. Sibelius
Karelia-Suite, op. 11: Nr. 1. Intermezzo
C. Debussy
Prélude à l'après-midi d'un faune
G. Holst
Die Planeten. Symphonische Suite, op. 32: Jupiter, The Bringer of Jollity
指揮者のダニエル・ハーディングは1975年生まれ、サイモン・ラトルのアシスタントも務め、1994年にデビューし、日本でも活躍していますね。
指揮者以外ではパイロットとしても仕事をしていて、2019年には指揮者を休業してエール・フランスで仕事をしていたみたいです。
テレビを見ていてウィーンフィルとの一体感が印象的でした。
ピアニストはIgor Levitです。
彼は1987年ロシア出身のピアニストですが、一家は1995年にユダヤ人難民ドイツのハノーヴァーに引っ越していて、彼はドイツ人ということになっていて、2019年からはハノーヴァー国立音大のピアノ科教授となっています。
ラフマニノフの力強さ、ロマンティックさをよく表現していて素敵でした。
かなり繊細なイメージで、細かい所にもよく気を使っていることが伺えました。
アンコールでベートーヴェンのエリーゼのためにを披露してくれました。
毎年1回恒例のこのSOMMERNACHTSKONZERTというタイトルは2008年からですが、シェーンブルン宮殿の庭園では2004年より始まっています。
シェーンブルン宮殿の庭園で開かれる・・・というのがいいですね。
シェーンブルン宮殿もウィーンのシンボルのひとつです。