4度目のロックダウンが解除され、5月3日から商店なども営業を再開しています。
街中は多くの人が見られますし、シュテファン広場やスウェーデン広場などの主要広場でのマスク着用義務もなくなりました。
しかし、カフェ、レストランは5月19日以降ということになっています。
去年も最初のロックダウンの後、5月15日からカフェなども営業を開始しました。
先週末も街中を歩きましたが、ロックダウンの反動、天気も良かったこともありコロナ禍を感じさせない人の多さでした。
さて、これからますます緑が多くなってくるウィーンの街ですが、今日はこの時期ウィーンらしいマロニエをお届けします。
マロニエはドイツ語でGewöhnliche Rosskastanie、学名ではAesculus hippocastanum、
日本語ではマロニエ、セイヨウトチノキとも言われている大型の落葉樹です。
トチノキ科、トチノキ属です。
ウィーンではオーソドックスな白のマロニエもあれば赤のマロニエも多くあり、この白と赤のコントラストがとても素敵です。
こちらはシェーンブルン宮殿の正門近くに咲いているマロニエです。
原産はバルカン半島と言われ、中央ヨーロッパに非常に多く分布しています。
ウィーンの街にも至る所に見られ、並木道などでも素敵な演出をしてくれます。
開花時期は4月中旬~5月、高さは30mを超えるものもあり、樹齢は300年を超えることもあるそうです。
7cm~20cmぐらい葉柄(ようへい)を持ち、二等辺三角形状に多くの花を咲かせます。
花が咲いている部分の長さは10cm~30cmぐらいでしょうか。
花の数は20~50ぐらいで、小花です。
上の2枚の写真は白と赤のマロニエです。
赤のマロニエは学名では、Aesculus x carnea で、北アメリカ原産のアカバナトチノキと通常の白のセイヨウトチノキをかけ合せたもので、ベニバナトチノキとも呼ばれています。
白と赤のマロニエを同時に見るとコントラストがとても綺麗で、街の雰囲気も春から初夏です。
マロニエの花が咲き始めると花弁には黄色の斑点が見られますが、受粉が終わるとその斑点は赤色に変わります。
セイヨウトチノキはウィーンの3大街路樹のひとつで、この時期至る所に見られます。
写真は全て2021年5月5日10:00頃、シェーンブルン宮殿の正門界隈での撮影です。