私はオーストリア国家公認ガイドとして毎日様々なお客様にウィーンを、オーストリアを御案内しています。
ウィーンはヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街ですから観光箇所がいつも同じわけではなく、多くの組み合わせがあってバリエーションが豊富です。
ウィーンだけではく、ウィーンの森、ザルツブルクやヴァッハウ渓谷、グラーツ、チロル地方など色々な所にも出かけます。
様々な御案内をする仕事ですから、常に人と接しているわけですね。
時として1人になることも必要で、次の仕事までの空き時間などに街並みを見ながらぶらぶら歩いたり、カフェに入ってくつろいだり、近くの公園などに行ったりしますが、それ以外でよく訪れる場所がBotanischer Gartenです。
コロナ禍であるため、以前のように頻繁に訪れることは現時点ではありませんが、昨日家族と散歩に行って来ました。
Botanischer Garten (ボターニッシャー・ガルテン)・・・植物庭園です。
Botanischer Garten は結構中心から近い所、でも観光の皆さんにはあまり気づかれない、しかもウィーンの観光ポイントとしては絶対に外せない有名なベルヴェデーレ宮殿の真横に位置しています。
このBotaischer Gartenはウィーン大学の管轄で、1754年マリア・テレジアの時代から存在していて、80.000m²という市立公園よりも広い敷地には約9500種類もの様々な植物が植えられています。
3月のこの時期は暖冬傾向ということもありたいてい多くの花が咲き始めていて、天気も良かったこともあり多くの人が歩いていましたね。
ここにはベンチも置かれていて、くつろぐことができます。
ウィーンの街中にいるとはとても思えません。
ウィーンの森や郊外にいるような気持ちにさせてくれます。
隣には観光で重要なベルヴェデーレ宮殿があり、本来であればたくさんのツーリストがいて賑やかですが、ここは逆にとても静かで観光で来る人はほとんどなく、地元の人が多く散策しています。
マツユキソウやクロッカスなどが多く咲いていて、春を感じましたね。
もちろん他にも多くの花が咲いていまいた。
この週末のちょっと暖かめの春の空気を多くの地元の人が楽しんでいました。
コロナ禍とは思えませんでしたね。
右の写真ではベルヴェデーレ宮殿が見られます。
簡単にベルヴェデーレ宮殿の庭園に入れるようになっています。
時間がある時にこのBotanischer Gartenの一角に座って、青空と緑を見つめながら気持ちをリフレッシュすることがよくあります。