今日のウィーンは朝5:00の時点で気温は0.6℃、ほのかに雪がぱらついています。
冬至が過ぎてひと月ちょっと経ちますが、外はまだまだ暗いです。
去年12月26日より3度目のロックダウンに入っているオーストリアです。
年が明けて1月6日の Heilige Drei Könige (ハイリゲ・ドライ・ケーニゲ)が終わるとクリスマス休暇も終わりという感じで、次の日の1月7日から学校もオンライン授業で始まりましたが、1月17日の11:00に記者会見が行われ、オーストリア政府は3度目のロックダウンを延長することを発表しました。
Semesterendeは1月29日、30日から次の週はSemesterferienとなり一週間のお休みですから現時点では学校開始は2月8日からということになりますね・・・。
さらに21日、オーストリア政府は、17日の記者会見で予告した25日以降の措置に関する保健省令を公布しました。
25日よりスーパーや公共交通機関では普通のマスクではなく、FFP2マスク着用が義務付けられました。
さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。
前回の知られざる美しい中庭風景87ではウィーン旧市街と外側の区の集合住宅ドナウ河沿いにある歴史ある街シュタインから掲載しましたが、今回はウィーン中心部です。
こちらはウィーン旧市街の一角にある建物の中庭です。
建物と言いましたが、実は宮殿です。
ウィーン旧市街にはハプスブルグ家の王宮を始め、かつての貴族達が立てた都市宮殿が多く残っています。
ウィーンの建造物は優雅なものが多いので、宮殿と普通の建物の見分けも最初は慣れないと難しいかもしれません。
でも入口の装飾やそれぞれの階の高さなどからすぐに宮殿だとわかります。
この中庭はSingerstraße16番地のPalais Neupauer-Breuner です。
アーチや窓を見るとバロック様式ということがわかります。
柱には意図的に蔦が施されていますね。
地面の石畳もいいです。
アーチの高さからこの1階部分の天井がかなり高いことが窺えます。
こちらはパヴラッチェン構造が印象的な中庭です。
ちょっとリフォームされた様子が壁からわかります。
実はこの場所は1枚目で紹介した同じ宮殿なんですね。
しかし、色も違えば雰囲気も全く違います。
この建物は1416年2月5日からという記録が残っています。1639年にはGundaker von Liechtensteinの所有になっています。
1715年にはJohann Christian Neupauerの所有になります。
現在のこの宮殿の姿はその時からのものです。
彼はシェーンブルン宮殿を手掛けた有名な建築家Johann Bernhard Fischer von Erlachの重要な弟子の1人でありましたが、この宮殿がNeupauer自身のプランであったかどうかは不明です。