ウィーンは"音楽の都"とよく形容されます。
これだけの音楽家が足跡を残した街は他にないでしょう。
しかし、実際に音楽の都となったのは17世紀以降でしょうか。
ハプスブルグ家というヨーロッパで一番長く続いた王朝の居城がこの街にあり、そしてそのハプスブルグ家の下に永らく神聖ローマ帝国の皇帝やローマ王の称号が置かれていたことで、様々な人たちがこの帝国の都に集まって来ました。
そこでウィーンはヨーロッパ文化が凝縮した奥深い街となりました。
そういう意味では"音楽"はごく一部に過ぎません。
音楽家の跡を訪ねようと思えば現在は博物館として一般公開されている作曲家の家に行くのが一番手っ取り早いでしょうが、街中を歩いているだけでも音楽を感じます。
例えば国立オペラ座界隈やOpernpassageなどでは雑踏に紛れて著名な作曲家の記念プレートが地面にはめ込まれていますね。
地面と言えばてょっとユニークな石畳を紹介しましょう。
こちらの石畳はト音記号の模様になっています。
石の大きさもちゃんと考えられいて綺麗なト音記号ができています。
これが見られるのはハイリゲンシュタットにあるベートーヴェンの遺書の家の前の歩道です。
ベートーヴェンの遺書の家は2017年11月05日よりリニューアルされてオープンしています。
それに合わせて博物館の前の歩道もこのようにト音記号マークが施されました。
中々ユニークですね。
ウィーンでト音記号と言えば私のこのホームページのトップ画像の1枚に利用しているモーツァルト像がある王宮庭園を真っ先に思い浮かべます。