今日のウィーンは朝5:00の時点で5.4℃と数日前と比べると暖かいです。
暖かいと書きましたが、気温が2~3℃違うだけでも暖かく感じます。
今週は10℃を越える日もありそうですね。
休暇シーズンの8月始めに突然現れた車両侵入禁止標識のことを話題にしました。
ウィーンの街を始め、オーストリアには色々な標識が立っています。
それらは街の景観になっているので意識しなければ気になりませんが、実際非常に多いことが分かります。
今日は野生動物に対しての注意を促す標識です。
こちらはウィーンのStadtwanderweg5があるStammersdorfer Kellergasseを上がって、Niederösterreichの境界線に近い一角です。
この界隈はうちの気に入りの散策コースでぶどう畑に囲まれたウィーンとは思えない長閑な自然に出会え、地元の有名なホイリゲ街があります。
この自然の中を突き抜ける道路に右の写真に見られるような標識が立っています。
記憶によればこの標識は比較的最近立てられたような気がします。
街中にある道路交通標識とはちょっと違って緑色をしていて、絵が描かれていて補助標識らしきものも取り付けられています。
こんな感じです。
"Ziesel queren"と書かれています。
Zieselが横断しますから注意して下さい!
ってことですね。
"Ziesel"(ツィーゼル)ドイツ語で、学名ではSpermophilus、日本語だとジリスと訳されていますが厳密には違うと思います。
ドイツ語のErdhörnchen (Xerinae)がジリスだと思いますが、ZieselはこのErdhörnchenからの交配種でユーラシアには15種類ほどが確認されています。
大きさは13cm~40cm(シッポの長さは除く)ぐらい、シッポ自体は4cm~25cmぐらい、体重は85g~1kgぐらいで、体の上の部分は茶色、灰色がほとんどで、下の部分は白です。
Zieselは地面に多くの穴を作り、それらがまるで迷路のように地下で繋がっていて、夜や冬の間は地面の中で生活します。
天気のいい時には穴から出て来て、かなりの速さで動いたり、日光浴などをしています。
Zieselはこちらではとても人気があり、保護しようということになっています。
実は一昨年Zieselに注意標識を話題にしているのですが、今回の標識は前回とは違う種類のものです。