本来であればこのAdvent時期のウィーンの街中はクリスマスの雰囲気に包まれています。
クリスマス市を始め、様々なお店やレストラン、一般家庭などにこの時期クリスマスのデコレーションを見ることができますが、今年は異例です。
再ロックダウンも明日の6日までということだったのですが、先日12月7日以降の新たな対策が発表され、象徴的な市庁舎のクリスマス市などの中止も知らされました。
しかし、全てのクリスマス市が中止になったわけではなさそうな記事も見られます。
もし、開いているクリスマス市があればクリスマスまでにお届けできるかもしれません。
私達日本ではクリスマスと言えばサンタクロースが一般的で、言ってみればいつもの通りアメリカの影響です。
そこらじゅうにおもちゃのツリーも立てられていますよね。
でもこちらオーストリアではサンタクロースではなく、子供のキリスト(Christkind)がプレゼントを持ってきますし、ツリーだって本物の常緑樹です。
一般的にはモミの木やトウヒが使われます。
さて、明日の12月6日は"ニコロ"と親しまれているカトリックの聖人ニコラウスの日です。
良い子にしていた子供達にはニコラウスがやってきて、お菓子などをもらう習慣です。
しかし、悪い子にしていた子供達にはKrampus (鬼)がやって来るということになっていてそれがニコラウスの日の前日の今日、12月5日です。
ニコラウスについては明日このコーナーで紹介しますのでもうちょっと待ってて下さい。
この時期ニコラウスと同様にこの写真に見られる鬼もチョコレートとなって出回っています。
比率するとニコラウスの方が圧倒的に多いと思いますが、鬼も結構売ってます。
もともとニコラウスは貧しい人々に惜しげもなく物を与え、助けたと言われる聖人ですからそこから転じて"クリスマスプレゼント"という習慣が生まれ、ニコラウスからもらう・・・という習慣があるわけです。
こちらの子供達は、このニコラウスに来てもらうために自分の靴を綺麗に磨いておくという
習慣があります。
良い子にしていた子供達が磨いた靴にニコラウスが食べ物を入れるわけです。
では鬼は悪い子供達に何を持って来るのか・・・
それは物ではなく、12月5日に鬼からお仕置きを受けるということになっています。
言うことを聞かない子供達に対して、ニコロではなく、鬼が来るからね・・・
と親が言うことはこちらの家庭ではよくある光景です。