本来であればアドヴェントのこの時期、多くのクリスマス市が開かれ、クリスマスの空気で盛り上がっているウィーンの街ですが、今年は11月3日以降の再ロックダウンが12月6日まで続き、クリスマス市も中止となるなど、想像できなかった寂しいクリスマスとなりました。
しかし例年通りニコロの習慣も各家庭で楽しまれたはずですし、今週はADVENTKRANZに3本目のロウソクが灯されます。
12月7日より、再ロックダウンの規制が少し緩和されたことにより、商店も感染対策をしっかりした上で営業を再開していますし、クリスマスツリーもウィーンの街の至る所で売られています。
さて、今日は覚え書きとして私事なのですが、先日2日続けて罰金を払うはめになってしまいました。
今まで人生の中では初めての出来事です。
<1日目>
先月11月13日の午前中、車で買い物に行きました。
そこはEkazentと呼ばれる小さなシッピングセンター的な所で、スーパー、フード系、銀行、薬局、タバコ屋などがあり、地下鉄駅の目の前にあります。
そこには2時間無料の利用者のための駐車場があり、そこにいつも車を停めて用を足しに行きます。
ここには専用の駐車券(Parkticket)があり、自分で発券機から発行された駐車券を車のフロントガラスの下に外から見えるように置いておくという規則になっています。
買い物を済ませて家に帰って来ました。
奥さんが「ね~、車に罰金が挟んであるよ」と言い、最初は罰金を切られるような思い当たることがなかったのでそんなはずはないと思いました。
その通り・・・見事にワイパーの所に振込用紙が挟んであったのです。
こちらでは駐車違反などしている時に罰金を振込用紙とともに小さなビニールに入れてワイパーの所に挟むことになっています。
罰金の理由は駐車券の向きが違う・・・ということでしたが、自分は正規の駐車券をしっかり置いて行ったはずでしたし、しかもそれを捨てずに手元に持ってました。
すぐに駐車場管理会社にクレームを出したのですが・・・
何と、ちゃんと置いたはずの駐車券が裏返しになって置かれていた証拠写真が送られて来ました。
急いでいて向きを確認せず、なぜか裏返しで置いてしまったか、扉を閉めた時の風で駐車券が自然に裏返しになったようです。
正規の駐車券は置いてはいましたが、コントロールする人は時間を全く確認することができず、結局40ユーロの罰金を払うはめになりました。
<2日目>
前の日にそんなことがあった翌日の11月14日、その日の夕食はお寿司を食べようということになり、事前に電話で注文したお寿司を取りに車で中心部へ向かっていました。
ドナウ運河沿いを走りながらSchwedenplatzに近づいた時に目の前の信号が点滅しているのが見えました。
前方の車とはあまり車間距離がなかったので、一瞬迷いましたが、そのままアクセルを踏んで通過しました。
その次の信号待ちをしている時に、ルームミラー越しに青いサイレンを光らせた警察が後ろから来るのが見えましたが、自分の隣の車線で信号待ちをしていたようだったので、一瞬もしかしたら・・・と思いましたが、自分ではなかったと思いホッとしました。
さて、自分の車線の信号が青になり、リンク道路に右折しようとする時、左隣に停まっていた警官が窓を開けてちょっと向こうで止まって下さいとこっちに合図してきました。
その時はただの検問であって欲しいと思いながら車を側道に停めて警官を待ちました。
男性警官が来て、あなたは交通違反をしました、免許証とZulassungsschein(これは運転している車の様々なデータが書き込まれている許可証)をお願いしますとお決まりのことでした。
男性警官がデータを照合している内に、今度は女性の警官が来て、「あなたはどうして止められたか分かりますか?」と聞いてきました。
「おそらく、あの信号ですか?」とやはり身に覚えがあったことを正直に言いました。
「信号の色は何色でしたか?」と聞かれ、「黄色で赤になる寸前だったような気がします」と答えました。
警官達は私の後ろからしっかり見ていて、「明らかに赤で渡りましたね」と言いました。
自分は「急いでいたことは確かですが、黄色だったと思いますが・・・」と丁寧に言いました。
彼女は「本来であれば70ユーロの罰金ですが、では黄色で渡ったということで30ユーロの罰金を払って下さい」と言いました。
もうしょうがないです。
正直、自分も赤になったぐらいの時に信号を通過したような感じでしたので、その場で30ユーロを現金で払い、しっかり領収書をもらいました。
確認が取れて、男性警官も丁寧に、「いい週末を、気をつけて走って下さいね」と言って終わりました。
どうでもいいですが、その女性警官は美人でした(笑)。
2日続けて罰金を払うはめになりました。
合計70ユーロ・・・痛いですね。
これからは交通法規に従って意識して運転します。