オーストリアには鉄鋼業という重要な産業があり、そこからヨーロッパ大陸では一番最初に鉄道工事が始まった国です。
ウィーンに住んでいるとそのようなことは感じないかもしれませんが、市民の足として利用されている路面電車を見て下さい。
鉄道馬車から発展していった路面電車は1865年にSchottentor~Hernalsを結ぶことから始まりました。
ヨーロッパは鉄道がとても発達しているので、電車で6時間ぐらいまでの距離であれば鉄道を利用する人が非常に多いです。
ウィーンから鉄道に乗ろうと思うと、以前はウィーン西駅が一番ポピュラーでしたが2015年からはHauptbahnhof (中央駅)になっています。
オーストリアはÖBB(Österreichischen Bundesbahnen・・・オーストリア連邦鉄道)といういわゆる国鉄がオーストリア主要都市を始め、周辺国との提携でヨーロッパ主要都市に簡単にアクセスできます。
ヨーロッパ主要都市を結ぶEC (ユーロシィティー)もたくさん走ってますが、やっぱり"railjet"(レールジェット)でしょう。
railjetはオーストリアの高速国際特急列車で、2008年からオーストリア国内を始め,ヨーロッパのオーストリア周辺
都市を結んでいます。
最高速度230km/hで走りますが、試験走行では275km/hを記録しています。
客車と機関車が同じデザインで車両全体の統一感があり、前後で同じようなデザインに見えます。
"railjet" と小文字で書かれ、ワインレッドが基調となり、3色の異なるグレーも使われ、窓の下には明るい赤が引かれています。
線路幅はこちらで定番の1435mm、全編成の長さ205m、Siemensの製造です。
車内はグレーをベースにしたモダンなイメージです。
クラスはオープンサロンとドアのないコンパートメントを組み合わせた
セミコンパートメントのbusiness(写真右),オープンサロンの1等座席のfirst(写真左),オープンサロンの2等座席のeconomyの3クラスがあります。
オーストリア国内はもちろん、ウィーン国際空港、ミュンヘン、チューリッヒ、ベルリン、ドレスデン、ヴェネツィア、プラハ、ブダペストなどの周辺都市を乗り換えなしで結びます。
ウィーン~ザルツブルクはICやECだと3時間10分~2時間52分、westbahn だと2時間30分かかりますが、railjetは2時間22分です。
オーストリアに来られたら是非railjetで旅してみましょう。
興味ある方はrailjetの現時点での時刻表なども御覧下さい。