一昨日までは日中の気温が10℃を越えず、どんよりした曇りの日が続きましたが、昨日から10℃を越えて晴れマークが見られるようになったウィーンです。
その日の天気がある程度いい時には朝、明るくなってくる時間も早く感じます。
今日から再ロックダウンの外出規制がさらに厳しくなります。
さて、今日はウィーンの王宮からです。
ウィーンのHofburg(王宮)は非常に複雑で、様々な時代様式から成り立つ複合建築です。
夏の離宮シェーンブルン宮殿のようにはっきりバロック建築で・・・というわけではありません。
約650年続いたハプスブルグ王朝時代に様々な増改築が行われて、結果的には一度も完成を見ることはありませんでした。
1273年にハプスブルグ家のルドルフ1世が神聖ローマ帝国のドイツ王に選ばれてから、帝国が崩壊する1918年まで続くわけですから、王宮は13世紀~20世紀までの様々な建築様式から成り立っているわけですね。
でも実際の所王宮はそのハプスブルグ家が始まる前のバーベンベルク王朝の君主レオポルド6世によって、13世紀前半にはおそらく最初に建築されたとされています。
興味ある方は以下もどうぞ。
ウィーンの王宮1、ウィーンの王宮2、ウィーンの王宮3、ウィーンの王宮4、ウィーンの王宮5、
さて、その複雑な王宮を分かりやすくまとめたコーナーがあります。
こちらは王宮インフォセンター(HOFBURG INFO CENTER) です。
ここは前述したウィーンの王宮3でも紹介している新王宮(Neueburg)の一角に2018年4月27日よりオープンしています。
空間の真ん中に右の写真に見られるように大きな箱のようなものが置かれていて、王宮周辺の地図が大きく描かれています。
ここに来た人はこのシステムのそれぞれ3つの辺に埋め込まれているディスプレイにタッチして何がどこにあるのかを知ることができます。
王宮だけでも様々な建築の集合体ですから、それらが王宮のどこにあるのかなどもここで知ることができます。
この空間には右の写真に見られるように、王宮の見取り図もあり、それぞれの細かい名称を知ることができます。
ここでは紹介していませんが王宮の歴史も知ることができます。
当時の王宮はどのように建設され、どのように拡張されていったかなど、歴史的な資料も展示されていて、非常に興味深いものがあります。
一言で王宮と言っても、ウィーンの王宮は非常に複雑で、多くの博物館もあり、入口もそれぞれ違っているためまごつく方も多いです。
そういう意味でもこの王宮インフォセンターが出来たのはいいことかもしれません。
ここにはインペリアルショップも接続されていますので、お土産を探すついでにこのインフォセンターも訪れてみて下さい。