秋の深まりを感じるウィーンです。
この時期はまだ夏時間ということもありますが、朝7:00ちょっと前ぐらいから空が白んできます。
日がどんど短くなっていますね。
さて、今日はオーストリアでは新型コロナウィルス感染拡大の影響で、宿泊数が前年度と比べてどのくらい激減したかをまとめてみます。
オーストリアでは3月16日からがコロナ危機期間の始まりの日でした。
生活に必要最低限の所しか営業せず、後は全部クローズを余儀なくされました。
イースター明けの4月14日から400平米までの小規模店舗,ホームセンター及び園芸用品店の営業が許可され、5月1日からは全ての店舗,ショッピングセンター,理髪店の営業も再開、そして5月15日からはレストラン、カフェも再開し、シェーンブルン宮殿や王宮もオープンしてい、5月29日からホテルも営業も再開、30日から美術史博物館もオープンしています。
ガイド業務としては5月1日より可能となっておりましたが、5月29日より団体ツアーの皆様にも御案内することができるようになっております。
6月4日より隣国からの入国時の検査及び自己隔離措置をイタリアを除き以降停止することも発表され、6月16日以降は特定の31か国(以下特定国一覧参照)からの入国制限の解除となり、21日からスペインに対しても解除されました。
6月15日(月)からマスク着用義務が緩和されていて、7月1日飲食店の営業規制も緩和され普通の生活に戻りつつありますが・・・7月24日(金)からは特定場所においてマスク着用義務が再導入されています。
EUとしては7月1日以降、日本やカナダ、オーストラリアなどの15ヵ国からの入国を受け入れましたが、これはあくまでも"勧告"なので強制力はないため、オーストリア政府は日本を含む第三国からのオーストリアへの入国規制を残念ながら継続することが7月1日に発表されています。
(現時点では9月28日より日本からオーストリアへの入国が可能です)コロナ禍の9月7日から信号機システムを伴って学校も始まり、何となく通常の生活が始まっていますが、最近はまた感染者数が増加傾向にあり、再ロックダウンのうわさが流れています。
そんな状況の中で、オーストリアへ観光や商業などの目的で入国する人が激減し、去年と比べると宿泊数が大激減しています。
右の表はオーストリアの経済情報新聞Wiener Wirtschaft2020年10月8日号に掲載されていたもので、
コロナ危機期間2020年3月~8月までの宿泊数状況をまとめたものです。
ウィーンは前年度と比べると-83%、ザルツブルクは-72.5%と宿泊数が大激減しています。
オーストリア全体では-77.5%となっています。
Klagenfurtは-49.2%と他と比べると減少率が少ないのは、今年の夏の休暇シーズンに国境超えを避けて、地元オーストリアで休暇を楽しんだ人が多かったことなどが考えられます。
オーストリアは観光立国的なイメージがありますが様々な産業があり、観光業が全てではありません。
しかし、観光業はもちろん大きな収入のひとつになっているため、非常に厳しいシーズンとなっています。
州都 | 2019年度との比較 |
Wien |
-83.0% |
Salzburg |
-72.5% |
Innsbruck |
-71.5% |
Graz |
-63.6% |
Linz |
-68.4% |
Klagenfurt |
-49.2% |
Bregenz |
-53.4% |
St.Pölten |
-60.3% |
Eisenstadt |
-75.3% |