10月になるとますます日が短くなってきました。
ウィーンはこの時期朝7:00ちょっと前でもまだ薄暗いです。
一昨日からFöhn(フェーン)のおかげで日中25℃に達しないぐらいの暖かさと強い風が来ています。
昨日は夜、雷を伴った強い雨が降りました。
明日から気温は20℃を下回ります。
さて、毎年この時期に話題にするSchilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)がコロナ過にもかかわらず今年もグラーベンにやって来ました。
上の2枚の写真はもうお馴染み!グラーベンに出されたスタンドで、昨日の模様です。
このスタンドはもう今年で28年目になり、この秋の時期の味覚としてウィーンではすっかり定着しました。
毎年ここのSchilcher Sturmを楽しみにしている地元の人が多くいて、私もその一人です。
ここのオーナーのトーマスさんとはもう何年も知り合いで、毎年ここで色々な話をします。
コロナの影響で国内で休暇を過ごす地元の人が多かったことで、同時経営しているペンションにも多くのお客さんが来て忙しかったそうです。
予定では先週9月24日の木曜日が初日のはずだったのですが、ウィーンは天気が悪かったため今週が初日となりました。
Schilcher Sturm(シルヒャー・シュトゥルム)は同じSturm(シュトゥルム)でも特別なSturmです。
"Schilcher" (シルヒャー)とはオーストリア産の"Blauer Wildbacher"という赤ワインになるぶどうの品種からできたワインの名称です。
特に"Wildbacher"という品種からできたワインは明るい赤色になることからロゼとも言われます。
グラーツを州都とするシュタイヤーマルク州ではロゼのワインが作られることで有名で、"Schilcher" はシュタイヤーマルク産のワインだけに用いられる登録商標です。
そのロゼワインになる途中の発酵中の飲み物ももちろんシュトゥルムと言われますが、特にこの場合のシュトルムは"Schilcher Sturm"(シルヒャー・シュトゥルム)と言われています。
今年最初のSchilcher Sturmは、こくのある甘さがあり、飲んだ後にほのかな酸味を感じる絶妙の味でした。
とにかくおいしい!の一言です。
色も綺麗ですね!
このスタンドでは白ワインになる途中の一般的なシュトゥルムも提供されていますが、その右隣にある大き目の樽がSchilcher Sturmです。
この屋台が出されているのは原則的に金、土、日の週末で、10月の後半までです。
この時期にウィーンに来られる方は是非、お試し下さい。