ウィーンのひとつの文化としてカフェハウス文化があり、100年以上も続く伝統カフェハウスが多く存在しています。
ウィーンの観光中にはスタバなどではなく、是非とも伝統カフェに足を運んで少しくつろぐ時間を作って頂きたいです。
伝統カフェにいること自体がウィーンの文化の一部に触れることができるからです。
伝統カフェにはそれぞれの特徴があり、それぞれの空気が流れていますが、"ウィーンのカフェ文化"が見えてくるとどこも共通性があることがわかります。
私個人的によく行くカフェはHeiner(ハイナー)とSperl(シュペルル)です。
ハイナーは場所もいいですし、トルテの質も高く軽食も美味しいですし、友達も働いているのでかなり頻繁に足を運んでいますね。
最近はコロナのこともあり数えるぐらいしか顔を出してませんが、ここの店員さんとはほぼ全員顔見知りなので間隔が空いても暖かく迎えてくれます。
時間がある時にはシュペルルまで足を延ばします。
ここはハイナーとは伝統カフェの共通性がありますが店内の雰囲気が全く違います。
Café Sperlは1880年Groß und Jelinekによって、Jacob Ronacherのために作られました。
その年の12月にはSperlファミリーによって受け継がれ、現在でもそのままその名前が使われています。Café Sperl は、ウィーン6区Gumpendprferstr.11番地にあります。(Lehargasseとの角)
ウィーンの中心リンク道路の外側にあり、オペラ座から歩くと約1kmの距離ですから、迷わなければ15分ぐらいでしょうか。
この時は週末土曜日で、天気が良かったのでちょっと風もありましたがテラスに座りました。
11:15ぐらいなのですが、驚くほど空いていましたね。
通常であれば多くの人が訪れるはずで、まして週末は朝からのんびりしている人も多く、テラス席も埋まっていることが多いです。
しかし、コロナ過の現在は比較にならないほどお客の入りが少ないと顔見知りの店員さんが言ってました。
ここも5月半ばより営業を再開していますが・・・。
このカフェは入った瞬間に何とも言えない・・・"ウィーンのカフェ"としか形容できない空気に包まれます。
決して派手ではなく、しかし伝統を感じる装飾とそれにあった内装と調度品、どこか懐かしさを感じて、しかし場末的であって、でも決して汚くない・・・ここだけの時間が流れています。
この時店内も数えるぐらいのお客さんしかいませんでした。
土曜日のこの時間帯であり得ない状況です。
カフェもレストランと同様、以前のように客足が戻るまでまだまだ時間がかかるようです。