ウィーンのちょっと珍しいアングル 84

9月も半ばを過ぎ、何となく通常通り社会が動いているような気がしますが、先週9月14日(月)から感染拡大防止対策の新たな措置が導入されています。

マスク着用義務の範囲を拡大し、現在の公共交通機関、日用品スーパー等に加え、全ての店舗内や役所の窓口、授業中を除く学校敷地内、あらゆる接客時においてもマスク着用を義務付けるというものです。

実際信号機システムを見ると、オーストリアでは黄色の地域が増えていて、ウィーン、Mödling、インスブルックなどはオレンジ色に変わっています。

(学校は例外で黄色信号のままです)

 

さて、今日は珍しいアングルシリーズです。

前回のウィーンのちょっと珍しいアングル83では国立オペラ座から取り上げましたが、今回も国立オペラ座です。

 

こちらは国立オペラ座の舞台です。

画面一番右に黒い壁のようなものが見えていますが、これは”鉄のカーテン”と言われる緞帳です。

この"鉄のカーテン"は火災時の防火幕としても機能するようにできています。

その右奥が客席となります。

舞台の床が下ろされているのがわかります。

ウィーンの国立オペラ座は年間約300回の公演数で、2日として同じ演目が続かないという 想像を絶する運営状況です。

今年はコロナ禍の中、数ケ月の休演後、9月7日に始まりました。


今度は舞台を奥に向かって見ています。

舞台は基本的に大きなひとつの空間ですが、主舞台、前舞台、舞台袖、舞台後ろと大きく4つに分けることができます。

 

客席側から後ろの搬入口まで、客席の奥行きの倍である50mの奥行きがあり、通行できる幅は18m(全体幅21m),通行できる高さは10.3mです。

つまり舞台の敷地面積としては約1.000m²もあるわけです。

昇降移動型を電動油圧制御により3m x 18mの6つの迫り、1m x 14mの昇降ブリッジ、

3つのステージワゴンから成り立っています。

6つの迫りと昇降ブリッジは、+3mの舞台上から、-11.15mの舞台下の奈落へ動かすことができるようになっています。

 

客席から舞台を見ると、限られた空間から奥を見るだけで、しかもセットが組み立ててあれば奥までは見ることができないわけです。

しかし、この舞台領域に入って初めて舞台の広さに驚かされることになり、同時に国立オペラ座の凄さに気付かされます。

 

 

 

 

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