9月も半ばに入りましたがウィーンは日中の気温が25℃前後で過ごし易い陽気です。
明らかに秋がそこまで来てるのを感じるのですが、夏がまだここに居たいようです。
ウィーンの中心部は荘厳な歴史的建造物が多く建ち並び、かつての帝国の都を思わせる上品な街なので、街中を歩くだけでも十分楽しいですが、豊かな自然を感じようと思えば郊外へ行くことになります。
郊外と言ってもウィーン市内にもウィーンの森の一部がありますから手軽に自然を満喫することができます。
ウィーンは"森の都"とも言われ、ヨーロッパの街では街の広さに対して緑の比率が最も高い街と言われていますので、ウィーンの街に来れば緑豊かであることがすぐにわかります。
オーストリア自体がヨーロッパアルプスを横たえて持っているという地形の特徴があり、ガイドブックだけでは想像できない長閑で美しい自然が国内に広がっています。
多くは観光的にはあまり知られていない、でも地元では非常に有名な場所が本当にたくさんあります。
私はオーストリアが大好きですから、時間を見つけては家族と色々場場所に出かけています。
今日は比較的ウィーンから近い、地元で有名なスポットをひとつお届けします。
こちらは"Wildpark Ernstbrunn"(エルンストブルン 野生公園)です。
今年8月終りに子供同士が友達である知り合いの家族と出かけてきました。
ここはNiederöeterreichのWeinviertelに位置していて、ウィーン中心部から北へ50km程走った所にあり、Ernstbrunnの行政地区になりますが、Dörflesにあります。
公園と言っても、日本語からイメージする公園とは全く違い、豊かな自然の中に作られています。
Wildpark Ernstbrunnは1975年、重要文化財に登録されているErnstbrunn城の庭園の北側にオープンしました。
広さ40haもあり、園内は赤コースと青コースの2種類のルートがあり、オーストリア地元の動物達が多く放し飼いされています。
左はAlpensteinbock・・・アルプスアイベックスです。
アルプス山脈に生息するヤギ属で、アルプス高地に見事に適応した哺乳類でこちらでは非常にポピュラーです。
右は鹿で、非常に多く放し飼いされています。
この鹿の領域に入ることができ、窓口で販売しているえさをあげられます。
ここにはひつじ、やぎ、ロバ、ポニー、シャモア、アイベックス、赤しか、ダマジカ、うさぎ、イノシシ、ムフロン(野生の羊)、二ホンジカ、オオカミなどが放し飼いされていて、触ったりエサをやることもできます。
自然の中にある動物園みたいな感覚です。
ここは火~日曜日 9:00~17:00、11月3日より冬季営業で土、日、祝日の10:00~16:00の開園時間です。
月曜日は休園です。
このような豊かな自然の中にいると気持ちがリフレッシュでき、生きていることが実感できます。
オーストリアにはこのような所が数え切れない程あります。