秋の訪れを徐々に感じるウィーンです。
日中は20℃を越えるものの朝は11℃~14℃ぐらいと冷え込みを少し感じるようになりました。
休暇シーズンも終わり、コロナ禍の昨日9月7日から信号機システムを伴って学校も始まり、何となく通常の生活がまた始まりました。
しかしオーストリアでは感染者数が休暇のせいなのか一時的にまた増加傾向です。
さて、今日は野生のシクラメンを掲載します。
野生のシクラメンは8月13日付で話題にしていますが、ウィーンに咲いているものではなかったので、今回はウィーンに咲いている野生のシクラメンです。
ドイツ語でEuropäisches AlpenveilchenとかWildes Alpenveilchenとか、Zyklamen とも呼ばれ、学名はCyclamen purpurascens,日本語ではシクラメン・プルプラセンスとかアキザキシクラメンとも呼ばれているでしょうか。
サクラソウ科のシクラメン属です。
シクラメンと言えば鉢に入った大きいCyclamen persicumが一般的かもしれません。赤、白、紫、ピンクなどの色があります。
これは高さ40cmぐらいで、この種類の原産は地中海沿岸のトルコ、イスラエル界隈(小アジア)とされていて、ヨーロッパには17世紀頃に入って来ました。それが品種改良されて日本には明治時代末期に入って来たようです。
しかしこの野生のシクラメンの原産はヨーロッパで、南アルプス、オーストリアを含む東アルプスからバルカンまでの石灰質の地質で陰になる所を好み、標高2000mぐらいまで見ることができます。
最もヨーロッパアルプスの大部分は石灰岩アルプスですね。
Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきているそうです。
高さは5cm~15cmぐらいとかなり小さく、ハート型の葉で、葉の中央は濃い緑、外側に白い斑点模様が見られ、花の色は薄紫からピンクで、開花時期は7月中旬~9月です。
秋の訪れを感じるこの時期はたくさんのシクラメンが見られます。