シュテファン大聖堂で最初にプンメリンが置かれていた場所

ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂には一番有名な南塔とその反対側に未完成の北塔があり、南東は螺旋階段で、北塔はエレベーターで上れます。

どちらも眺めが違ってお勧めです。

北塔に上ると、オーストリア最大の鐘 "プンメリン"が見られますが、このプンメリンは始めからここにあったわけではありません。

 

プンメリンは300年以上の歴史を持つ古い鐘です。

1683年にオスマン・トルコのウィーン包囲があったわけですが、そのトルコ軍が残していった大砲などを溶かして1711年7月21日に作られ、同じ年の12月15日に奉納され、翌日12月16日に今の北塔ではなく、南塔の今のAlte Glockenstubeに置かれました。

それ以来から現在のシュテファン大聖堂の南の塔で時を知らせていました。

 

第2次世界大戦の終わり頃である1945年4月12日14:30、シュテファン大聖堂に周辺からの火が燃え移り、屋根が焼け落ちることになりますが、その時にこのプンメリンも粉々になってしまいました。

 

右の写真は南塔のAlte Glockenstudeに置かれていた最初のプンメリンで、幅3.15m、重さ22.511もあった巨大な鐘です。

その粉々になったプンメリンとその他壊れた大聖堂の別の鐘を合わせ、再鋳造したのが現在のエレベーターで上って見られる北塔にある「プンメリン」で、1951年リンツに近いフローリアン修道院があるSt.Florianで作られ、やはり21トン以上、314cmと、オリジナルとほぼ同じような大きさになっています。

 

シュテファン大聖堂の南塔を螺旋階段で上って下さい。

段数は343段あり、何回も回りながら上へ行きます。

素晴らしい景色が楽しめる終点の少し手前にあるちょっとした空間を通ることになりますが、その空間に最初のプンメリンが置かれていました。

 

 

 

上の写真が最初のプンメリンが置かれていたAlte Glockenstubeです。

歴史を感じますね・・・。

ここを通り、さらに上に行くと素晴らしいウィーンの街並みに出会えます。

 

 

 

 

 

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