もう何回も書いていますが今年のウィーンは6月13日に日中の気温が初めて30℃を越え、6月は合計3日、7月は30℃を越えた日が合計で8日ありました。
7月28日が今年で一番暑く日中35℃を越えた猛暑日となり、その週は8月2日までは毎日30℃を越えた真夏日となりました。
8月3日から気温がぐっと下がり、日中20℃前後と雨の多い、どんよりした天気となりました。
夜は14℃と物凄く涼しくなりましたが、その後現在までまた日中30℃を越える日が多くあり、その後また過ごし易い陽気になり、今週末からまた30℃を越える予報が出ています。
さて、前回は秋を感じさせる野生のシクラメンをお届けしましたが、今日は日本でも馴染みあるものです。
ウィーンの街中にはたくさんのマロニエが植えられていて、マロニエの実がかなり大きくなってきているこの時期ですが、場所によってはいわゆる一般的な"栗の木"も見ることができます。
こちらはドイツ語で
Edelkastanie(エーデルカスターニエ)
Esskastanie (エスカスターニエ)、
学名ではCastanea sativa、
日本語でヨーロッパグリとかセイヨウグリと
呼ばれています。
ブナ科のクリ属で、落葉性樹木です。
古代ギリシャ・ローマ時代から地中海沿岸に植えられていたため、原産地を特定するのが難しいようですが、おそらくアルプスの北側ではないと推定されています。
スペイン~アルプス南側地域~バルカン半島~小アジアの地域に生育していました。
ローマ人達はこのセイヨウグリをワイン造りや、他の文化的な花と共にこちらに運んで来ました。
高さは30mを超えるものもあり、幹の直径は1~2mぐらいが一般的です。
樹齢も500年~600年ぐらいのもありますが、中央ヨーロッパでは200年を超えるものはほとんど存在しないようです。
実が熟すのは普通は9月以降です。
こちらは観賞用の他に食用として植えられています。
写真のセイヨウグリは2020年8月12日6:50頃、家の近所での撮影です。