ウィーンによく見られるこの時期の花 317(ノウゼンカズラ)

今年のウィーンは6月13日に日中の気温が初めて30℃を越え、6月は合計3日、7月は30℃を越えた日が5日ありました。

昨日7月28日が今年に入って一番の暑さとなり、日中の気温が35℃を越えました。

夜も暑かったですね。

しかし、ウィーンのうちが住んでる地域では西の空から暗い雲が覆い始め、20:30頃から風が強くなり雷が鳴り始め、何回も稲妻が見られました。

この時の気温は31℃で、まもなく雨が降り始めてやがては強い雨になりました。

典型的なGewitterですね。

雷を伴った雨は途中弱まったものの、その後も2時間半ぐらいとかなり長く続きました。

おかげで気温が10℃近く下がりましたが、湿気が感じられた夜でした。

 

さて、前回のウィーンによく見られるこの時期の花ではフサフジウツギを話題にしましたが、今日のこちらの花もよく見られます。

 

こちらはドイツ語でTrompetenblumen (トロンペーテンブルーメン)、またはKlettertrompeteとかTrompetenwindeなどと呼ばれています。

 

日本語ではノウゼンカズラです。

学名ではCampsis 、ノウゼンカズラ科のノウゼンカズラ属で、落葉性でつる性です。

 

ノウゼンカズラというと北アメリカ東部が原産で、日本には大正時代末期、ヨーロッパには観賞用として17世紀に入って来た

アメリカノウゼンカズラ

Campsis radicans、

そして日本へは平安時代に入って来た中国原産のCampsis grandifloraがよく知られていると思います。

ノウゼンカズラ属のほとんどがノウゼンカズラ、アメリカノウゼンカズラそしてそれらの交配種からなるようです。

 

ドイツ語のTrompetenはトランペットで、花の形がラッパに似ていることからそう呼ばれています。

 

こちらの写真のノウゼンカズラはCampsis × tagliabuana・・・"Indian Summer"と呼ばれているものです。

ノウゼンカズラアメリカノウゼンカズラの雑種のひとつです。

暑い日に日差しが強い方に向かって撮影したので、曇り空のように見えますが、ものすごくいい天気でした。

 


 

開花時期は7月~9月ですが、6月中旬に咲いているものもあります。

高さは2~5m、場合によってはそれ以上になるものもあり、5cm~8cmぐらいのラッパ状で、オレンジ色から赤までの色がありますが、種類によっては黄色もあり、花びらは5枚です。

こちらは近くで見ると薄い赤とオレンジ色が混ざっているようです。

 

ノウゼンカズラよりも花径は小さいそうですが、筒は長いです。

葉は20cmを超えるものもありかなり長めで,マイナス20℃ぐらいまでの耐寒性があります。

 

写真は全て2020年7月14日 16:00頃ヒルシュシュテッテン花壇庭園で撮影したものです。

 

 

 

 

 

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