ウィーンによく見られるこの時期の花 312(アメリカキササゲ)

オーストリアでは昨日6月20日23:44が夏至でした。

夏至のことをドイツ語ではSommersonnenwendeと呼んでいます。

オーストリアの気象庁によれば6月20の日の出が4:54、日の入りが20:59となっています。

年間を通して一番日が長いわけですが、今年のウィーンは不安定な天気になる日が多く昨日も雨、今日も現時点では雨が強く降っていて夏至の日の長さを感じることがほとんどできないような気がします。

 

ウィーンは6月13日に今年初めて日中の気温が30℃に達しましたが、その日だけで後は暑く感じる日は今までであったでしょうか・・・。

 

さて、前回はウィーンの三大街路樹のひとつであるセイヨウボダイジュを話題にしましたが、今日のこの花もかなり色々な所に見られます。

 

こちらはドイツ語でTrompetenbaum

(トロンペーテンバウム),

学名ではCatalpa bignonioides,

日本ではアメリカキササゲ(アメリカ木大角豆)です。

ノウゼンカズラ科のキササゲ属で、落葉高木です。

原産は北アメリカの南東で、ヨーロッパには18世紀の前半1726年にイギリスの自然歴史家のMark Catesbyよってもたらされました。

 

日本には明治時代末期に入って来たそうです。

 

乳白色の白い特徴的な形の花をたくさん咲かせ、背丈もかなり高くなることから遠くからでもよく目立ちます。

 

ドイツ語の名前である"Trompeten"はトランペットという意味で、花がラッパの形のような釣鐘状になっています。

また実である細長い莢(さや)がぶら下がっているのも特徴です。

 

 

 


 

開花時期は6月~7月で、何となくマロニエを思わせるかのように、(実際は全く違いますが)垂直上に3cm~5cmぐらいの釣鐘型の白い花をたくさん咲かせます。

でも近くで見るとわかりますが、色合いは白のマロニエのようですが、マロニエとは全く違う形をしています。

近縁種のキササゲよりこちらの方が花が大きく、美しいと思います。

花弁の内側には黄色のすじと紫色の斑点があります。

葉、樹皮、果実は薬用にも利用されます。

 

全体の高さ20mぐらいまでになり、葉は10cm~20cmで幅が広いハート型です。

かなり特徴的ですからすぐに見分けがつきます。

 

 

写真のアメリカキササゲは2020年6月18日 16:45頃家の近所で撮影したものです。

 

 

 

 

 

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