去年のウィーンは6月4日に日中の気温が初めて30℃を越えました。
今年は日中25℃を越えた日もありましたが、天気が不安定な日が多くキリスト昇天辺りか先日のPfingstenが終わり、晴れや雨が交互に訪れたような感じで涼しい日が続きました。
今週も天気予報を見る限りでは晴れと雨です。
さて、ウィーンによく見られるこの時期の花コーナーではセイヨウバイカウツギやヤブウツギついて書きましたが、今日の花も別のウツギでやはり色々な場所に見られます。
こちらはドイツ語では
Raue Deutzie、
学名ではDeutzia scabra、
日本語ではマルバウツギとかツクシウツギと呼ばれています。
アジサイ科、ウツギ属の落葉低木です。
原産は日本の本州の西側、九州、四国です。
例えばウィーンのBotanischer Gartenでに見られるマルバウツギには学名を始めとしたInfoの札が付けられていて、"Japan Riukiu Inseln"と書かれているのもあります。
琉球諸島原産ということになります。
開花時期は5月~6月で、白くて細かい特徴的な形をした花が密集して咲きますので、遠くからでもよくわかります。
花の先は細かく立つように咲きます。
日本でのマルバウツギとは学名がいっしょでもちょっと違うように見えます。
花の咲く部分は6cm~12cmぐらいでしょうか。
花ひとつは1.5cm~2cmぐらいの幅です。
全体的な高さは2.5m~3mぐらいでしょうか。
学名の"scabra"はドイツ語では"rau"(=rauh)とか"krätzig"で、ザラザラした、ガリガリした・・・なんて意味があります。
こちらでは観賞用として庭や公園などによく植えられています。
写真は2020年5月26日11:00頃、家の近所で撮影したものです。