週末から天気が崩れ、雨が多く降るようになりました。
今までは雨が少なく、空気がかなり乾燥していたので自然にとって雨が降った方がよかったでしょう。
雲の動きがかなり複雑で、青空も広がれば、雨が強く降ったりと大気は不安定になっています。
今週は雨マークが多いですね。
さて、前回のウィーンによく見られるこの時期の花305ではセイヨウバイカウツギを紹介しましたが、今日は同じウツギでもまた違う種類で、ポピュラーなものです。
こちらはドイツ語でおそらく
Reichblütige Weigelie
(ライヒブリューティゲ ヴァイゲリエ)、
学名ではWeigela floribunda、
日本語ではヤブウツギと呼ばれています。
スイカズラ科のタニウツギ属、落葉小高木です。
Weigeliaという名はドイツ=スゥエーデンの植物学者であり医者でもあり、科学者でもあるChristian Ehrenfried Weigelに因んでいます。
原産は東アジアで12種類程あり、日本にも固有種があります。
日本では太平洋側と四国に分布しているようです。
たいていこの写真で見られるようにそれぞれの枝が真っすぐ上に伸びる形で咲いて、花の色が綺麗なので遠くからでもよく目立ちます。
開花時期は5月~6月で、5枚の花弁を持ち、花の長さは5cm弱ぐらいで赤に近い濃いピンク色をしています。場合によってはもっと赤っぽく見えるものもあります。
上の3枚の写真は同じものなのですが、太陽の加減によって色が違って見えます。
高さは1m~2mぐらいですがもっと高くなることもあります。
葉は長めで9cmぐらいでしょうか。
葉の先端は急に細長くなっていて、ふちには細かいギザギザが見られます。
こちらでは公園、住宅地の中庭や民家の庭などに多く見られ、純粋なWeigelienではなく、観賞用にアレンジされたWeigelienが多く普及しています。
写真は2020年5月22日15:30頃、NiederösterreichのStammersdorfer Strraßeで撮影しました。