先週末より不安定な天気が続いているウィーンです。
青空が広がることもあれば、暗い雲が押し寄せて強い雨が降ったりの繰り返しのような感じです。
気温も日中15℃~20℃に達しないぐらいで、かなり涼しく、いや人によっては寒く感じるこの5月の末です。
もう5月も最後の日となりました。
今日の日曜日はPfingsten(聖霊降臨祭)ですが、このことについては明日ここに掲載します。
さて、今日は知られざる美しい中庭風景シリーズです。
前回の知られざる美しい中庭風景79ではウィーン19区から取り上げましたが、今回はウィーンではありません。
こちらはどこかの個人宅のような中庭空間で、鉢植えされた植物がいくつも並び、手入れされていることがうかがえます。
この空間はザルツブルクのモーツァルトハウスです。
と言っても旧市街にあるモーツァルトの生家ではなく、Makrtplatzにあるモーツァルトハウスです。
ここはTanzmmeisterhausと呼ばれていましたし、現在でもその名称を使っている人もいます。
1711年に宮廷でダンスを教えていたJohann Lorenz Spöcknerがここを入手し、貴族のためのダンス学校を開いていました。
2年後の1713年からはTanzmeisterhausと呼ばれるようになります。
彼の息子Franz Gottlieb Spöcknerが父の後を継ぎますが、彼がモーツァルトの父レオポルドと母アンナの結婚立会人(Tauzeuge)となっています。
Franzが亡くなった6年後の1773年にモーツァルト一家がこの家の一角に引っ越してきます。
モーツァルトが17歳の時です。
こちらはどこだかすぐわかる方が多いと思います。
最初にモーツァルトが登場したので、2枚目もザルツブルクから取り上げます。
テーマが珍しいアングルでもいいかもしれませんが、やはりザルツブルクのペーター修道院付属教会の中庭です。
いや、中庭ではなく実際は墓地です。
この修道院は696年にウォルムスの司教ルペルトによって南東アルプスの布教活動の一環として建てられました。
この空間には鋳造された十字架が多く並ぶ印象的なお墓がたくさん見られ、静かにと通り抜けできるようになっています。
映画「サウンド・オブ・ミュージック」のラストでトラップファミリーが隠れる場所となっていますが、実際には背景を参考にしただけでここで撮影はされてないと思います。
ここから見ていると墓地とは思えませんね。