早いもので5月も後半です。
ウィーンは日中23℃前後の過ごし易いいい天気が続いていましたが、昨日の夜から雨が降り始め、今日は雨です。
しかし緑がより豊かになっていくと同時に、初夏の空気さえ感じられます。
さて、今日はウィーンのちょっと珍しいアングルシリーズをお届します。
前回のウィーンのちょっと珍しいアングル79では建物の中を話題にしましたが、今日は旧市街からです。
こちらは教会であることがすぐにわかります。
どこの教会でしょうか?
パッと見ると三角の屋根、その両側に2本の塔、真ん中にゴシック様式のステンドグラスなどがすぐに確認できますね。
実はウィーンのど真ん中に立っているシュテファン大聖堂です。
シュテファン大聖堂はケルントナー通りとグラーベンが交わる広場辺りからが一番定番な姿を見ることができ、そこで写真を撮る方が多いですが、こちらは大聖堂の西側正面入り口(Riesentor)です。
ここから見たシュテファン大聖堂は、大聖堂を特徴づける南塔が全く見えないこと、2本の塔が左右対称で、しかも塔の下の建築も複雑な3階構造になっています。
しかもこの狭い通りの幅に計算されたかのように2本の塔が収まっています。
これだけ見ていると知らなければシュテファン大聖堂っぽくないですね。
ここは外から見られるということでは大聖堂の一番古い所部分です。
教会も角度を変えて見てみましょう。
こちらも通りの奥に教会が見えています。
この教会の方がシュテファン大聖堂よりも教会のある程度の形が見えているので分かりやすいかもしれません。
ドーム建築ということも特徴ですね。
すでにお気付きだと思いますがペータース教会です。
この教会はローマ時代ヴィンドボナの一角にあるウィーンでは歴史的に最も古い教会です。
現在はそんなに古くから存在していることを意識させないバロック様式ですが、とても素敵な教会で、初めて中に入った方は入った瞬間にきっと驚かれると思います。
この教会を眺めている場所は、実は1枚目のシュテファン大聖堂を見た所と平行している通りGoldschmiedgasseです。
左側に地下鉄のUマークが見えています。
普段歩いていると正面から見える教会の姿が当たり前の光景になってしまいます。
ウィーンのように路地が多くあるような街だと、想像つかない場所から、え、ここからあの建物が見えるんだ~っという所がたくさんあります。