今年の4月22日に行われるはずであった毎年恒例のKirschenhain (桜の森)祭りが新型コロナウィルスの影響で残念ながら中止となりました。
この桜の森祭りは今年で19年目を迎え、過去5回雨や悪天候で中止になっていて、今年は14回目となるはずでした。
このイヴェントはウィーン市21区、ウィーン市森林局、日本大使館の主催によるもので、ウィーンのドナウインゼルという人口の島の一角で毎年4月に行われます。
桜の森は中止になりましたが、私は子供とサイクリングをかねてその場所へ足を延ばしてみました。
ドナウインゼルの緑地帯にある桜の森会場です。
ここは"Kirschenhain"と呼ばれ、ウィーン市森林局と芸術家グループto the woodsによって2002年に造られました。
日本から1996年に寄贈された1000本の桜の最後の150本が植えられています。
ここでの最初の桜のまつりが2002年4月30日でした。
奥にはウィーンの森の北側であるカーレンベルクとレオポルズベルクが見えています。
この場所はドナウインゼルのサイクリングコースもあることから地元ではかなり知られていますが、非常に行きづらい所にあるのが残念です。
橋を渡りドナウインゼルを右手方向の上流方面に歩いていくと、たくさんの桜が植えられています。
うちの子供も毎年このイヴェントに出演させてもらっているので、それも含めて楽しみにしていたのですが、こういう状況で中止になってしまい本当に残念です。
去年2019年はオーストリアと日本の国交150周年にあたり、例年よりも大きな規模で運営され、天気が良かったこともありたくさんの地元の人達で賑わっていましたが、今年は地元の人がのんびりくつろいだり、息抜きをしている静かな状況でした。
本来会場には日本文化を紹介する様々なコーナーが設けられ、実際にその場所で体験することができるようになっています。例えば書道、凧作り、茶道、将棋、囲碁、金魚すくい、けん玉などです。
肝心の桜はと言うと・・・
この日は2020年4月24日でしたが、残念ながら多くが咲き終わってました。
桜は野生や園芸品種を合わせて世界には400種類以上あると言われ、ここに植えられている桜の種類はカンザン(セキヤマとも呼ばれる)です。
ドナウ河とウィーンの森の北側が眺められるのんびりしたこの場所はちょっと穴場で、普段も自転車に乗っている人や散策する地元の人が多くいます。
私達もここで少し休憩した後、反対側のドナウ河本流沿いから再び走り始めました。