昨日からオーストリアでは店舗が再開されました。
レストラン、カフェなどは5月15日から、シェーンブルン宮殿、シシィ博物館、皇帝の部屋、銀器博物館なども5月15日からオープンが決まり、条件の下で入場が可能となります。
オーストリア連邦保健省(日本で言う厚生労働省)の Rudolf Anschober 大臣は今月の5月が„Monat der Entscheidung“・・・決定の月とコメントしています。
日常生活に戻る大きな一歩を踏み出しましたが、決してウィルスを甘く見ないで下さいと全国民にしつこく注意を促しています。
私達は成果を上げたが、まだ勝ったわけではありませんし危機は終わっていませんので、規制を守って下さいとも言っています。
さて、今日はオーストリア政府からの新型ウィルスに関して本日5月2日 朝6:00時点での統計を紹介します。
上の表は感染者数の推移です。
3月26日に向かって急上昇、その後は徐々に減少しています。
1.850人が発病、15.479人がテストの結果陽性。
右は州別の発病者のグラフです。
"W"はウィーンです。
左のグラフは陽性となった人の年齢分布です。
右は陽性となった男性と女性の割合で、男性が49%、女性が51%です。
264.079の検査数、16.203の通常の病院ベットの空き数、1.008の集中治療室の空き数、348のベットが利用中、124の集中治療室が利用中、1.378が自宅での療養数。
13.092人が再び健康に、589人の死亡報告、565人が実際に死亡が確認、死亡者数で男性が57%、女性が43%。
右の表はオーストリア州別の統計で、Geneseneが再び健康になった人、bestätigte Todesfälleは実際に死亡が確認された数です。
死亡者数からすれば人口が一番多いウィーンで132名がこの時点で亡くなっています。
死亡者が一番少ないのはBurgenland州ですね。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
昨日から規制が大きく緩和され、数字だけ見ていると終息に向かっているように思いますが、ここで油断してしまうと第2次波がやって来る可能性が強いことを多くの人が意識しています。
経済もこれ以上止められないということ、しかし人の命が最優先、状況をしっかり把握しながら適切な対応が取れるようにとオーストリア政府は他国と同様日夜努力をしています。