ウィーン日中20℃を越える日が続いていますが、今週は青空でも雲が多く見られますが、毎日雨マークも登場しています。
空気がかなり乾燥していますから、自然のためには雨も必要です。
さて、先日シェーンブルン宮殿を散歩して、昨日はシェーンブルン宮殿のフジのアーチを紹介しましたが、今日もやはりシェーンブルン宮殿に毎年咲く印象的な花をお届けします。
ドイツ語では、Rotdorn (ロートドルン)、
学名でCrataegus laevigata ‚Paul’s Scarlet‘ + Punicea + Punicea Flore Pleno、
日本語ではセイヨウサンザシとかアカバナサンザシと呼んでいいと思います。
バラ科のサンザシ属です。
ヨーロッパから北アフリカにかけての標高1000mぐらいまでの所に見られ、ローム土壌(粘土質の高い土壌)を好みます。
セイヨウサンザシはかなり深く根づき、低木もあれば、10mぐらいまでの高い木もあります。
開花時期は通常5~6月で、一重咲き、八重咲きで、濃いピンク色ですが、桃色、紅色もあります。
小さいピンク色の花がまとまっていくつも咲いていて、そのかたまりがたくさんあります。
拡大した写真を見るとそのかたまりはアジサイのような雰囲気ですが、アジサイよりも遥かに小さく、それぞれの花が細かいです。
アカバナサンザシの多くはこちらでは観賞用として人気があり、散歩をしていると庭や公園に多く植えられているのがわかります。
シェーンブルン宮殿の黄色、空の青、そしてこのアカバナサンザシの濃いピンクのまさに色の3原色はヴェネツィア派の絵画を思わせ、年間を通してこの時期にしか見ることができないものです。
写真は2枚共2020年4月23日14:30頃に撮影したものです。
こちらは白い花のサンザシです。
Weißdorn (Crataegus laevigata) 、
ドイツ語でヴァイスドルンです。
自然の中ではこの白いサンザシが圧倒的に多く見られます。
こちらは2020年4月28日16:50頃、マルヒフェルト運河での撮影です。
こちらはうちの庭に咲いているアカバナサンザシです。
うちのアカバナサンザシは年々、花が多くなっていて、背丈もかなり高くなっていて、2階の窓の真ん中ぐらいまで生育しています。
2020年4月28日14:00頃撮影しました。