3月16日から,生活必需品店等の例外を除き店舗は閉店となっていましたが、イースター明けの4月14日から400平米までの小規模店舗,ホームセンター及び園芸用品店の営業が許可され、5月1日からは全ての店舗,ショッピングセンター,理髪店の営業も許可されることとなりました。
状況が好転していることから、徐々に拡大防止規制が緩和されていき、社会が普通に戻り始めています。
しかし、気を緩めてはいけません。
今日はまた新しい発表をお知らせします。
前回の内容はこちらから。
オーストリアにお住まいの皆様及び
たびレジ登録者の皆様へ
1
オーストリア連邦保健省によれば,28日(火)15時現在,新たにオーストリア国内で47名の新型コロナウイルス(COVID-19)感染の確定症例及び20名の死亡事例が報告されました。これでオーストリアにおける確定症例は15.286名(内死亡数:569名,治癒数:12.580名))となります。
国内発生状況(州:累計確定症例数(前日比))
・チロル州 :3.494名(+10) (内死亡103名,治癒3.070名)
・ニーダーエーステライヒ州:2.577名(+4) (内死亡 92名,治癒2.101名)
・ウィーン市(州) :2.399名(+19) (内死亡127名,治癒1.781名)
・オーバーエーステライヒ州:2.251名(+3) (内死亡 53名,治癒2.040名)
・シュタイアーマルク州 :1.751名(+6) (内死亡 123名,治癒1.117名)
・ザルツブルク州 :1.214名(+0) (内死亡 34名,治癒1.078名)
・フォアアールベルク州 : 869名(+1) (内死亡 15名,治癒 779名)
・ケルンテン州 : 410名(+3) (内死亡 12名,治癒 372名)
・ブルゲンラント州 : 321名(+1) (内死亡 10名,治癒 242名)
2
28日,アンショーバー保健相,ネーハマー内相,ケスティンガー観光相及びシュランベック経済相は共同で記者会見を開き,外出規制の緩和等,新型コロナウイルスに係る更なる規制緩和について発表を行いました。発表内容の概要は以下のとおりです。
(1)アンショーバー保健相は,これまでの感染抑止策によりここ一週間の新規感染者数が二桁にとどまっており,ウイルスの基本再生産数等の数値も良好であるため,規制緩和の継続が可能であるとして,3月16日から継続し30日まで予定されている外出規制措置を延長せず,より緩やかな規制に移行する旨発表しました。現在の規制は30日24時に終了し,5月1日からは,同居人以外の者との1メートルの距離を確保すれば外出が可能となります。
また,新たな規制は6月末までの期間実施されます。なお,マスクの着用義務のさらなる拡大は予定されていませんが,屋内の観光施設等では着用が求められることになる見込みです。
(2)ネーハマー内相は,同期間では10人までの集会が可能となり,葬儀の場合には30人までの参加が可能となる旨発表しました(当館注:これまでは近親の家族のみで許可されていました)。
(3)ケスティンガー観光相は,宿泊施設は5月29日から再開が可能となる旨,観光施設やプール等の余暇施設も同様に同月29日に再開が許可(ただし,他人との1メートルの確保が条件),また野外動物園は同月15日に再開が許可される旨発表しました。
(4)同観光相によれば,レストランは5月15日に営業を再開できるとのことです。ただし,1テーブルにつき大人4名(子供の同伴可)までの人数制限が課せられます。さらに,混雑を避けるため,客は事前に座席を予約する必要があります。他人との1メートルの確保はレストランにおいても適用されますが,同席者には適用されません。接客する従業員はマスクを着用する必要があります。
なお,レストランの営業可能時間は6時から23時までとなります。
(5)シュランベック経済相は,営業を再開した店舗において客1人につき20平米の空間を確保するよう定める規則について,5月1日からは客1人につき10平米に緩和する旨発表しました。
3
ANAのウィーン-羽田直行便の運休期間は5月31日(日)まで延長されましたが,引き続き以下の曜日にフランクフルト経由で同日乗り継ぎが可能とのことです。
・羽田-フランクフルト-ウィーン(月・木・土)
羽田00:10発(NH203便)-フランクフルト05:20着
フランクフルト08:30発(LH1234便)-ウィーン09:50着
・ウィーン-フランクフルト-羽田(火・金・日)
ウィーン10:35発(LH1235便)-フランクフルト12:00着
フランクフルト13:30発(NH204便)-羽田07:55+1着(5月17日(日)まで)
フランクフルト13:35発(NH204便)-羽田08:00+1着(5月19日(火)以降5月31日(日)まで)
(最新の運航情報につきましては,各社ホームページにてご確認ください。)
4 新型コロナウイルスは風邪と同様に,せきやくしゃみなどの飛沫で感染するとされていますので,手洗い,人混みを避ける等の基本的な感染症対策に努めてください。
なお,オーストリア保健・栄養安全機関(AGES)は,新型コロナウイルスへの感染の疑いがない人については通常の石鹸で十分であると強調し,消毒液は医療目的で消毒が必要な人・機関により使用されるべきであるとしています。
参考:コロナウイルス感染予防措置
・定期的に,約30秒間石鹸で手洗いをする
・顔(特に口,目,鼻)を指で触らない
・握手と抱擁を避ける
・鼻をかむ際,咳をする際は使い捨てティッシュに行うか,腕で口・鼻を覆って行う。ハンカチを使う場合は使用した後で捨てる。
【参考】
■ オーストリア保健省
〇新型コロナウイルス情報(独語)
https://www.sozialministerium.at/Services/News-und-Events/Neuartiges-Coronavirus-(2019-nCov).html
〇新型コロナウイルス・ホットライン(独語・英語)
Infoline Coronavirus: 0800 555 621 (月-金,9:00-17:00)
ウェブサイト:https://www.ages.at/themen/krankheitserreger/coronavirus/
■ 日本厚生労働省
〇新型コロナウイルス関連情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
○新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
■ 世界保健機関(WHO)
○ウェブサイト:https://www.who.int/health-topics/coronavirus
(問い合わせ先)
○在オーストリア日本国大使館
住所:Hessgasse 6, 1010 Vienna, Austria
電話: (市外局番01)531920
Fax: (市外局番01)5320590
ホームページ:https://www.at.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
<シェーンブルン宮殿、シシィ博物館が5月15日より再開されます>
シェーンブルン宮殿、シシィ博物館、皇帝の部屋、銀器博物館は5月15日からオープンが決まり、入場が可能となります。
それぞれの部屋、ショップなどの空間は1人20m²、マスク着用が義務付けられます。
団体ツアーはもう少し時間がかかるということです。
日本は異例な空気となったゴールデンウィークです。
ウィルスの感染拡大はウィルス自身ではなく、人間が感染させているので、1人1人がしっかり自覚して行動すれば、結果的に自分、家族を守り、感染拡大は抑えられると思います。
引き続き健康に留意して乗り切りましょう。