一昨日シェーンブルン宮殿や美術館などがクローズになる情報をお届けしました。
個人的に新型コロナウィルス関連をテーマにしたくありませんが、この時期ウィーンを始めオーストリアに観光や仕事などで来ることが決まっている方、または迷っている方のためにも日本での洗脳報道だけを信じず、現地の真の状況を知って頂きたいこと、また記録もかねてウィーンの日本大使館からの情報が届いたらこちらに掲載したいと思います。
実際毎日ウィーン日本大使館から情報が送られてきますが、毎回ここに掲載するつもりはありません。
オーストリアにお住まいの皆様及び
たびレジ登録者の皆様へ
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オーストリア連邦保健省によれば,13日(金)15時現在,新たにオーストリア国内で143名の新型コロナウイルス(COVID-19)感染の確定症例が報告されました。 これでオーストリアにおける確定症例は504名となります。
国内発生状況(州:累計確定症例数)
・チロル州 :167名(内治癒数:2名)
・ウィーン市(州) :82名(内死亡数:1名,治癒数:3名)
・オーバーエーステライヒ州:84名
・ニーダーエーステライヒ州:63名(内治癒数:1名)
・シュタイアーマルク州 :52名
・ザルツブルク州 :23名
・フォアアールベルク州 :22名
・ブルゲンラント州 :7名
・ケルンテン州 :4名
2
13日午後,クルツ首相,アンショーバー保健相及びネーハマー内相は記者会見を行い,新型コロナウイルス対策措置につき以下のとおり発表しました。
・16日(月)から,生活必需品店等の例外を除き,店舗を閉店する。
例外となるのは,食料品店,薬局,ドラッグストア,郵便局,銀行の他,タバコスタンド,ガソリンスタンドや動物飼料店等。また,医療製品・医薬品や,保安・緊急時用品,整備機材を扱う業者も対象外となる。公共交通機関は従来通り運行を行う。
・企業に対し,従業員にできるだけテレワークを可能とするよう要請する。
・来週から,レストラン,バー及びカフェの営業を15時までとする。単なる場所の提供を行う店舗や,料理の配達サービスは対象外となる。
・特に感染の拡大が著しいチロル州のパツナウンタール(Paznauntal)地域(イシュグル(Ischgl),カプル(Kappl),ゼー(See),ガルテューア(Galtuer))及びザンクト・アントン・アム・アールベルク(St. Anton am Arlberg)に対し直ちに14日間の隔離措置を執る。
該当地域に滞在するオーストリア人(旅行者を含む)は自宅待機となる。
外国人は該当地域を離れることが可能であるが,速やかに,途中でどこかに立ち寄ることなく出身国に帰国する必要がある。その際,当該人物の個人情報が記録され,出身国の当局に伝達される。
(当館注:13日,プラッター・チロル州首相はチロル州の冬のシーズンを終了する旨の決定を行い,同州スキー場の全ロープウェイは15日夜,ホテル等宿泊施設は16日をもって営業を中止することになりました。)
・16日(月)からフランス,スイス及びスペインとのフライトを停止し,現在対イタリア国境で行っている国境検査を対スイス及び対リヒテンシュタイン国境においても実施する。
3
オーストリア外務省は13日付けで新型コロナウイルス蔓延を理由として,スペイン,フランス,スイスに対して「渡航中止・避難」を求める危険レベル6を発出しました。また,ドイツに対しては同日付で「不必要な渡航自粛」を求める危険レベル4を発出しました。
4
新型コロナウイルスは風邪と同様にせきやくしゃみなどの飛沫で感染するとされていますので,手洗い,人混みを避ける等の基本的な感染症対策に努めてください。
ただし,当国では覆面禁止法によりマスクの着用が禁止されており,新型コロナウイルス感染予防のためのマスク着用について新聞社から見解を問われた当国内務省は,健康上の理由によりマスクを着用する場合には原則として医師の診断書が必要である旨回答しておりますので,ご注意ください。
なお,オーストリア保健・栄養安全機関(AGES)は,新型コロナウイルスへの感染の疑いがない人については通常の石鹸で十分であると強調し,消毒液は医療目的で消毒が必要な人・機関により使用されるべきであるとしています。
参考:コロナウイルス感染予防措置
・定期的に,約30秒間石鹸で手洗いをする
・顔(特に口,目,鼻)を指で触らない
・握手と抱擁を避ける
・鼻をかむ際,咳をする際は使い捨てティッシュに行うか,腕で口・鼻を覆って行う。ハンカチを使う場合は使用した後で捨てる。
5
また,5日,アンショーバー保健相はオーストリアにおいて新型コロナウイルスへの感染が確認された37人(当館注:5日午前8時現在の確定症例数)に対し,現在12万9.000人が季節性インフルエンザ及びその他のウイルス感染症に罹患している旨述べました。季節性インフルエンザは前年に比して「強力な波」となっているものの,すでに消退期に入っているとのことです。ウイルス学者のレードルベルガー=フリッツ氏によれば,オーストリアにおいて現在までに計24万5.000人が今季のインフルエンザに罹患したとのことです。
新型コロナウイルスだけでなく,季節性インフルエンザの予防にも努めてください。
【参考】
■ オーストリア保健省
〇新型コロナウイルス情報(独語)
https://www.sozialministerium.at/Services/News-und-Events/Neuartiges-Coronavirus-(2019-nCov).html
〇新型コロナウイルス・ホットライン(独語・英語)
Infoline Coronavirus: 0800 555 621 (月-金,9:00-17:00)
ウェブサイト:https://www.ages.at/themen/krankheitserreger/coronavirus/
■ 日本厚生労働省
〇新型コロナウイルス関連情報
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
○新型コロナウイルスに関するQ&A
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
■ 世界保健機関(WHO)
○ウェブサイト:https://www.who.int/health-topics/coronavirus
(問い合わせ先)
○在オーストリア日本国大使館
住所:Hessgasse 6, 1010 Vienna, Austria
電話: (市外局番01)531920
Fax: (市外局番01)5320590
ホームページ:https://www.at.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html