ウィーンによく見られるこの時期の花 285(ニオイスミレ)

新型コロナウィルスがヨーロッパでも広がっています。

特にイタリアの北部では抜きに出て多くの感染者が出ていて、スーパーマーケットを除き、レストランなどは全て閉鎖されているようです。

オーストリアはイタリアに接していますから、イタリアからの入国制限をしています。

日本ではせっかくの内定も取り消されたりとか、思わぬ所まで影響が出ていて、世界の経済に大きな打撃を与えています。

本当に早く終息して欲しいです。

 

自然を見ていると世の中のこととは無関係に季節を感じさせてくれます。すでにキバナセツブンソウマツユキソウニオイガマズミプリムラを話題にしていますが、こちらの花も至る所に見られます。

 

ドイツ語ではDuftveilchen

(ドゥフトファイルヒェン)とか

Märzveilchen(メルツファイルヒェン)と呼ばれています。

学名ではViola odorata、

日本語ではニオイスミレで、多年草でスミレ科のスミレ属です。

 

スミレ科は約850種と数が多く、その中でスミレ属は400種類を占めるそうです。

ドイツ語の"Duft"は香り、匂いという意味で、甘い香りを放つことで知られています。

特に太陽が花に当たっている時に匂いが強くなります。

 

 

原産は南ヨーロッパですが、中央ヨーロッパ全体に見られ、よくかたまりで咲いています。

開花時期は3月~4月で、花の色はたいてい濃い紫ですが、稀に白、ピンクなどもあります。

高さは10cmぐらいで、葉は丸くてハート型に近く、根際から生える特徴があります。

 

古代から存在し、中央ヨーロッパでは遅くても中世初期までには観賞用や薬効として、バラやラヴェンダーと共に香料の原料として利用されてきました。

 

公園や庭など、街中の至る所で見ることができます。

写真は2枚共2020年3月7日11:00頃、Botanischergartenで撮影したものです。

 

 

 

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