今年の冬は例年と比べると特に暖かく、日中の気温も10℃前後という日が多いです。
2月1日はウィーン中心部は日中20℃ぐらいになりました。
去年は8日間ほど日中がマイナスになった日がありましたが、それでも少なく感じました。
今年は0℃をほんの僅か下回った日が2~3日あった程度です。
徐々に木々に蕾が見え始め、例年よりも早く花も咲き始めています。
今年はすでにキバナセツブンソウ、マツユキソウ、ニオイガマズミを話題にしましたが、今日も春を感じるこの時期に多く見られる花を紹介します。
こちらはウィーンの森にある有名なハイリゲンクロイツ修道院の中庭です。
この中庭の芝生の部分に咲いている黄色い花が見えますか?
これはドイツ語でPrimeln(プリーメルン)、学名ではPrimula vulgaris,日本語ではプリムラとかサクラソウと呼ばれています。
サクラソウ科でサクラソウ属で、ほとんどが多年草です。
プリムラは栽培種が非常に多く、500種類以上と言われています。
原産は西、南ヨーロッパです。
開花時期は3月~4月、花は黄色や薄い黄色で、花の直径は3.5cmぐらいまででしょうか。
全体の高さは10cmぐらいととても低いです。
プリムラは花が美しいので栽培種も多いわけですが、こちらでは標高1500mぐらいまでの自然の中でもたくさん見られます。
上の写真のように紫も見られます。
このように紫やピンク色のプリムラは時と共に色が薄くなっていき、本来の黄色に近づいていく傾向があります。
また、植えたものが時と共に自然にどんどん増えていくことが多いので、この時期公園や庭の至る所に準野生化(こういう言葉を使っていいかどうかわかりませんが・・・)したプリムラをたくさん見ることができます。
うちの庭にもプリムラが咲いていますが、年々少しづつですが増えていますね。
写真の黄色いプリムラはハイリゲンクロイツ修道院の中庭で2020年2月28日10:30頃の撮影、
紫のプリムラは植物庭園で2020年3月7日11:00頃の撮影です。