観光レベルでウィーンで最も有名な市場と言えばNaschmarkt(ナッシュマルクト)ですね。
ここはバスで毎日のように通り、その都度御案内していますが、団体ツアーでも観光名所のひとつとしてバスから降りて皆さんと歩くこともよくあります。
このナッシュマルクトの一角で最近起きたことをちょっと覚え書きしておきます。
上の店はNaschmarktをシェーンブルン宮殿方面にかなり奥の方に行った右側にあり、市場の場所番号は405-409となっていて、ドライフルーツやオリーブ、フムスなどが売られています。
学生ツアーの皆さんとここを下車観光し、皆さんとある程度歩き通した後に30分ぐらいのフリータイムとなりました。
その時に2人の学生さんがこの店で100gx3種類のドライフルーツを買い、合計8.50ユーロのはずが、104ユーロも支払っていたのです。
事情を聞けば、注文してないものまで勝手に入れられ、300gどころか2kg以上の重さになっていたのです。
もちろん本人は納得していませんでした。
バスに集合した時にそのことを聞かされ、急いでその学生さんとこの店に行ってレシートを見せてかなり厳しい口調で文句を言いました。
店側はお客さんが100gではなく、1kgで、それが2人分であり、お客さんが商品を見て、金額を納得して払っていると最初は言っていました。
私がさらに文句を言ったら半分の量に減らして、合計料金を30ユーロぐらいでサービス・・・などと調子のいいことを言ってきましたが、こちらは合計で8.50ユーロしか払うつもりはないので、差額を返さなければ警察を呼ぶと言いました。
結果的に差額95.50ユーロを返してもらいましたが、気分が悪いですよね。
最後は店側とお客さんには誤解があったと言いましたが、私は店が意図的にやったと思っています。
これで解決・・・と思ってバスに戻ったら別の学生さんがやはりこの店で意に反してチョコレートを多く買わされていたことが判明し、もう一度この店に足を運びました。
私は呆れながら皮肉的に、しかしあくまでも外交的に改めて非難しましたが、今度は何の言い訳もなく、素直に量を減らしてお金を返してくれました。
結果的にお金は戻ったとはいえ、気分が悪いですよね。
日本では相手のことを気遣ってダイレクトに物事を言うことを避ける傾向がありますが、こちらでは普段の日本での生活の1.5倍ぐらい図々しい方がちょうどいいでしょう。
この店に限ったことではありませんが、自分の意思に反して品物を多く買わされたり、高額な請求をされたりした時には、絶対にお金を払わずにその場で文句を行って下さい。
時間が経つほど難しくなりますからね。
もちろんドイツ語がベストですが、英語でも・・・自信が無ければ日本語でもいいですから納得してないことを相手に見せましょう。
お金を払ってしまったら、店側からはお客さんは納得していると思われます。
Ja (はい)、Nein (いいえ)をハッキリ言いましょう。