この前年が明けたと思っていたら、早いものでもう2月に入りました。
子供の頃は時間が経つのが長く感じて、いくらでも時間があると思っていましたが、年齢を重ねるごとに時間が速く過ぎ去って行きます。
さて、前回の知られざる美しい中庭風景75ではメルク修道院とウィーン郊外もホイリゲを話題にしましたが、今日は中心部です。
こちらはウィーン中心部のどこの中庭空間でしょうか?
ちょっとエレガントな雰囲気がしますね。
ウィーンに詳しい方はこのひざかけの色を見てピンと来るのではないかと思います。
そうです、カフェ Gerstner (ゲルストナー)の中庭空間です。
Gerstnerは1847年創業の伝統あるカフェコンディトライで、2017年の3月まではKärntnerstraße のシュテファン大聖堂に近い所にありましたが、現在は国立オペラ座の真横に引っ越してきました。
この建物はPalais Todescoという宮殿で、建物は Ludwig Ritter von Förster、内装は楽友協会ホールを手掛けた有名な建築家Theophil von Hansenによって、Eduard Freiherr von Todesco男爵のために建築され、1864年に完成しました。
リンク道路が完成する1年前で、この場所には当時城壁があり城門があった所です。
国立オペラ座の道を挟んで真横に位置するこの建物はウィーン中心部の顔のひとつとなって街に調和しています。
ここへはGerstnerの店舗からは入らず、宮殿の入口から入ります。
奥に抜けると中心の騒めきとは無関係な静かな空間が広がっています。