ウィーン楽友協会ホールの通称黄金の間は世界で最も音響がいいホールのひとつで、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートがあることでも知られています。
音楽に興味がある方であればこのホールは一度は見てみたいと思われる方は多いでしょう。
ここは個人的に見学することはできず、ここが提供するガイドツアーに入る必要があります。
もしくは特別に時間外予約をすることができ、特別料金ですが一般ガイドツアーの枠以外で見学も可能です。
私もここは年間を通してよく御案内しています。
最近、時間があれば個人的に演奏会に行っていますが、この前はポリーニを聴きました。
先日(2020年1月16日)は家族でキーシンを聴きに行きました。
エフゲニー・キーシンは1971年10月10日、旧ソ連モスクワで生まれの世界的に有名なピアニストで、2歳から聞いた曲を弾いたり、6歳でグネーシン音楽アカデミーに入り、7歳でベートーヴェンのソナタやモーツァルトのピアノ協奏曲などを、12歳でショパンの2つのピアノ協奏曲を演奏し国際的に有名になりました。
私も日本での学生時代、彼のことが話題になっていたのを覚えています。
さて、今回の彼のウィーンのプログラムは以下の通りです。
ピアノソナタ op.13 悲愴
15の変奏曲とフーガ op.35 (エロイカヴァリエーション)
ピアノソナタ op.31/2 テンペスト
ピアノソナタ op.53 ヴァルトシュタイン
そしてアンコールが4曲、やはりベートーヴェンから
バガテル Es-Dur
6つの変奏曲 (トルコ行進曲) D-Dur
バガテル C-Dur
エコセーズ Es-Dur
ベートーヴェン1色でした。
今年はベートーヴェンの生誕250周年記念の年ですね。
個人的にキーシンが弾くラフマニノフやチャイコフスキー、ショパンが好きですがベートーヴェンも非常に良かったですね。
ダイナミックに溢れ叙情豊かで、個々の音の輝きがとても印象的でした。
聴衆も中々帰ろうとはしませんでしたね。
上の写真はアンコールに入る前のカーテンコールの時です。
キーシンのスケジュールを見ると、このプログラムで今年の前半はヨーロッパを始めアメリカでもリサイタルが目白押しです。
ちなみにキーシンは3月と12月にもウィーンの楽友協会で演奏します。