ウィーンはヨーロッパ文化が凝縮したとても奥が深い街です。
"音楽の都"というイメージが日本ではまだまだ強いと思いますが、音楽の都となったのは17世紀以降に過ぎません。
何と言ってもヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城であり、同時に神聖ローマ帝国の皇帝の居城として君臨し続けた昔と今が交差する優雅な街です。
その"音楽の都"ということから年間を通して音楽の専門の皆さんも個人だけではなく、学校単位で来られることも多くあります。
音楽大学や音楽高校はもちろん、普通高校でも音楽科がある学校も来られます。
中でも私がもう10年以上も御一緒している甲斐清和高校の皆さんと去年も御一緒しました。
甲斐清和高等学校は山梨県の甲府市にあり、こちらの学校には普通科の他に音楽科があります。
音楽科には2年に1回、11月にヨーロッパ研修があり、ウィーン、ザルツブルク、ローマを訪れます。
2年に1回なので、生徒さんは1年生か2年生でウィーンに来ることになります。
ウィーンでは中央墓地、ハイリゲンシュタットの遺書の家、シューベルトの生家といった音楽科ゆかりの地はもちろんのこと、シェーンブルン宮殿やシュテファン大聖堂なども訪れ、さらにこちらの音楽学校でのレッスンも入っているという充実した内容となっています。
今年はちょっとプラスαがあって、地元の教会のミサに参加し、地元の人と一緒に歌うという機会に恵まれました。
こちらの音楽科の皆さんはそれぞれの専攻がありますが、合唱も非常にまとまっていて毎回公園などで美しいハーモニーを披露してくれます。
ミサが始まる前に教会関係の方と打ち合わせ、そしてこの教会の合唱団の皆さんとリハーサルがあり、10時からミサが始まり、近くに住んでいる方々がミサに来られました。
ミサの始め、中程、終わりに計3曲を披露しました。
最後は日本の合唱曲「夜明けから日暮れまで」を披露しました。
私が簡単に内容の通訳をして始まりました。
場所はウィーン16区にあるプロテスタントの教会です。