早いもので1月も半ばになりました。
1月6日のHeilige Drei Könige" (ハイリゲ・ドライ・ケーニゲ)が終わってクリスマスツリー🎄を片付ける人が多いと思います。
学校も1月7日から始まり、ウィーンはまた日常生活に空気が戻って来ました。
それと同時に謝肉祭シーズン=舞踏会シーズンとなっています。
私もクリスマスは仕事をせずに、家族とのんびり過ごします。
24日の夜が一番重要で次の日のクリスマス25日、そして26日と休みです。
12月26日の第2クリスマスの日はオーストリアではStefanitag(聖シュテファヌスの日)と言われていて、この日は外に出かける人も多くなります。
うちはこの26日はちょっと散歩に出かけました。
ここはこのコーナーですっかりお馴染みとなったMarchfeldkanal・・・マルヒフェルト運河です。
マルヒフェルト運河は、Niederösterreichから、ウィーンの北側を通り、再びNiederösterreichのRußbachに流れ込んでいる全長約18kmの川のような水路です。
ちなみにRußbachは、Niederösterreich のWeinviertelを流れ、Hainburgでドナウ河に流れ込む約71kmの川です。
マルヒフェルト運河はマルヒフェルト運河システムの一部です。
マルヒフェルト運河システムはドナウ河の水をマルヒフェルト地域に流し、自然地下水の維持と農工業の水使用の持続確保、水害防止、自然の中でのくつろぎを主な目的とした、国とNiederösterreichのプロジェクトです。
うちはよくここを散歩したりサイクリングをしたりしています。
マルヒフェルト運河システムは、1986~2004年にかけて、なるべく自然に近くなるように形成された全長約100kmで、Marchfeldkanal, Rußbach, Obersiebenbrunner Kanal、 Stempfelbachから成り立っています。
運河と言っても実際にここを歩くとわかりますが自然の川のようです。
この川の両側に散策コースが整備されていて、のんびり散歩している人や自転車で走っている人が多くいます。
ここには様々な鳥や魚などの生き物も生息していて、ホタルやビーバーも見られます。
ここがかつての帝国の都で荘厳な建造物が建ち並ぶウィーンの街とはとても思えません。
右上の写真を御覧下さい。
これはビーバーがかじった跡です。
昼間はビーバーの姿を見ることはまずありませんが、暗くなってからビーバーは水から出てきて、周辺の木々をかじって、それを自らの巣などに使います。
私もここではよくビーバーを目撃します。
色からしてビーバーがかじってからまだあまり時間が経過していません。
おそらくこの日の前日夜中にかじったのでしょう。
1枚目の左上の写真を改めて御覧下さい。
ビーバーの巣が見えますね。
こちらは2018年12月26日15:45頃のマルヒフェルト運河から見た美しい夕日です。
ちょっと美しいのでおまけとしてここに掲載しました。
右側奥の山はカーレンベルクで、その上には月が見えていますね。
このマルヒフェルト運河に来る時はウィーン21区の有名なホイリゲ街であるStammersdorfの界隈から入ります。
この界隈にはStadtwanderwegと呼ばれるウィーン市が定めているハイキングコースの5号線があったり、またEuro Vero(ユーロヴェロ)というヨーロッパのサイクリングコースもあり、長閑な風景が広がっていて、とてもウィーンにいるとは思えません。