昨日から学校も始まり、クリスマス休暇が終わって、通常のウィーンの生活が戻ってきました。
一昨日1月6日は"Heilige Drei Könige"で、ベツレヘムからの星に導かれて3人の学者がイエスを拝みにやって来るという有名な話からの祝日でした。
この日まではクリスマスの習慣があり、たいていの家庭ではクリスマスツリーがそれまでは飾られています。
このシーンを表したジオラマが"Weihnachtskrippe"(ヴァイナハツクリッペ)で、アドヴェント時期から教会やクリスマス市、家庭などに多く見られ、クリスマスツリーと一緒に飾ります。
ウィーンの旧市街一角にあるミノリーテン教会のWeihnachtskrippeはよく知られていて、毎年必ず飾られます。
私のこのサイトでも毎年ここのWeihnachtskrippeを紹介するのも伝統となっています。
この教会の中に入って主祭壇を正面に見て右側に見入ってしまう大きなWeihnachtskrippeが飾られています。
このWeihnachtskrippeはとても手が込んでいて、登場人物が一部動く演出もされていて、見るものを別世界に誘い込みます。
ベツレヘムの生活風景が演出されていて、イエスとマリアは一番左側にいます。
天使が真ん中に立ち、水も流されていて、そのせせらぎの音が心地良さと敬虔さを与えてくれます。
かなり大きなジオラマなので、それぞれの場所では個別の生活風景の空気が感じられます。
正面から見た全体の写真を撮るのが場所的に難しいのが残念です。
真ん中に天使が立っていますね。
ちなみに右側の地面に置かれている禁止マークは写真ではなく"触らないで下さい"と書かれています。
ミノリーテン教会は個人的に好きなゴシック様式の教会で、王宮のそばにあっても閑静な広場の一角にあります。
ここのゴシック様式のアーチも素敵で中世の面影があります。
またこの教会にはレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐のモザイクがあることでも知られています。