明日がアドヴェントの第4日曜日となり、最後のロウソクが灯されます。
クリスマスまでは秒読みです。
クリスマス習慣も今年もあっという間に終わりに近づいています。
さて、今日はウィーンのちょっと珍しいアングルシリーズです。
前回のウィーンのちょっと珍しいアングル74ではカールス教会とサッカーグラウンドを話題にしましたが、今日も教会です。
こちらはウィーンに詳しい方であればどこだかピーンと来ると思います。
建物と建物の間からオーストリアバロックの教会の塔が姿を見せています。
この教会はイエズス会教会でウィーン旧市街一角にあります。
この教会は本来2本の塔を持っているのですが、こちらは正面から向かって左側の塔です。
イエズス会は1539年に設立され、反宗教改革の担い手でもありました。
ウィーンには1550年、後の皇帝フェルディナント1世が、
イエズス会の創始者であるイグナチオス・ロヨラに
ウィーン大学での神学授業のためのとイエズス会創設のためにコンタクトを取りました。
その1年後の1551年にはウィーンに最初のイエズス会がやって来ました。
1631年にはこの教会が完成しています。
旧市街の中でも雑踏を離れた閑静な一角に立っています。
窓がいくつか見える左側の壁の部分はこのイエズス会教会の一部です。
こちらは左の建物と右の建物の間隔が非常に狭い石畳のの情緒ある小路です。
すでにお気付きの通り、1枚目の写真と同じ場所ですが、教会側の方から奥を見ています。
右側の壁がイエズス会の教会です。
この小路はJesuitengasseと言う名前が付いていて、SonnenfelsgasseとSchönlaterngasseを結んでいるようなウィーンらしい界隈です。
その前はKirchengasseと呼ばれていて、一般通行人が入ることができない通路となっていました。
1862年よりJesuitengasseと呼ばれています。
イエズス会は1773年に解散に追い込まれますが、その後紆余曲折を経て現在でもイエズス会がここで活動しています。
ここだけ見ているとわかりませんが、イエズス会はこの右側奥に向かって教会だけでなく施設の建物も接続されていて、中庭を持つ大きな敷地になっています。
この界隈は歴史的に重要な建物が多く、またウィーンらしい空気を感じることが出来る一角です。