オーストリアの物価は意外と高く、税金や社会保険などもかなりの天引き率があるので、まとまったお金を持っている人というのはそんなに多くないと思います。
2002年にユーロが導入されてからは、物価は明らかに上昇しています。
かつての通貨シリングの方が良かったという声はいまだに多く聞かれますね。
今日はオーストリアでの主だった職種別の年間所得を見てみましょう。
<男性>
<女性>
会社役員 | 165.796 |
歯科医 | 118.818 |
ギムナジウム教員 | 63.208 |
システム管理者 | 51.797 |
ソフトウェア開発者 | 49.940 |
建築主任 | 49.746 |
電気技師 | 45.493 |
銀行員 | 47.704 |
市バス、路面電車の運転士 | 36.975 |
配管工 | 34.397 |
男性の平均 | 33.776 |
大型トラックの運転手 | 32.737 |
自動車修理工 | 31.472 |
販売員 | 21.067 |
警備員 | 17.914 |
コック | 17.288 |
歯科医 | 77.600 |
ギムナジウム教員 | 46.488 |
マーケティング管理者 | 42.851 |
小学校の先生 | 36.808 |
銀行員 | 33.522 |
税理士 | 31.030 |
事務局長 | 30.703 |
秘書 | 26.844 |
介護員 | 26.274 |
手工業者 | 22.301 |
女性の平均 |
21.178 |
販売員 | 16.428 |
保育士 | 15.846 |
受付嬢 | 15.335 |
厨房補佐 | 15.027 |
清掃員 | 12.667 |
上の表は今年8月の終わりに新聞に掲載されていたRechnungshof Österreichからのデータで、オーストリアでの主要な職業における税込みの年収で、数字はユーロです。
男性と会社役員や歯科医は抜きに出て所得が多いですね。
こちらではよく言われているように男性と女性の収入の差がかなり大きいことがわかります。
男性の平均年収は33.776ユーロ、女性は21.178ユーロです。
ここから税金や社会保険が引かれますので、実際は手元に残る金額はもっと少なくなります。
平均収入だけ見ていると、オーストリアの高い物価水準からすると、皆さんかなりぎりぎりでやりくりしている人が多いと思います。
最も共稼ぎが多いですから、2人の収入を合わせてうまくやって行くということですね。
でもウィーンで生活をしていると、地元の人は心にゆとりを持って人生を楽しんでいる空気が多く感じられます。